見出し画像

スパイス・ガールズのソロ活動 1998-2001

ガールズ・グループとして本国イギリスのみならず、アメリカをはじめ世界中で90年代に成功したスパイス・ガールズ


グループとしては
デビュー曲Wanna Be(1996/6/26)が世界37ヶ国で1位を獲得。

アルバムは3枚。
Spice(1996/9/19 UK:1 US:1)
Spiceworld(1997/11/1 UK:1 US:3) の2枚が特に世界中で大ヒット。
Forever(2000/11/1 UK:2 US:39)後に最初の活動休止となりました。

今回はそれぞれのソロ活動を取り上げます。
凄いのが、全員セールス的にも成功しているところ。

ソロ活動を始めた順、名前、生年月日
左より 
②ジェリ・ハリウェル(1972/8/6)
③メラニーC(1974/1/12)
⑤ヴィクトリア・ベッカム(1974/4/17)
①メラニーB(1975/5/29)
④エマ・バントン(1976/1/21)

それでは、ソロ活動を始めた順番にいきましょう。

①メラニーB

I Want You Back(ft.Missy Elliott)(1998 9/14 UK:1)

グループの中でも音楽的に重要な位置を占めていたメラニーB。
アメリカのヒップ・ホップ界で女性ながら大きな力を持つミッシー・エリオットと組み、いきなりの全英1位をはたしました。
大物と組んでまずはチャートに勢いをつけるやり方が上手い。

その後も映画「オースティン・パワーズ」にてカメオのヒット曲
Word Up!(1999/6/28 UK:13)をカバーするなど、US寄りで攻めました。
初アルバムHot(2000/10/9 UK:28)がシングルに対しいまいちでしたね。
曲のバランスなどよかったと思いますが。

Feel So Good(2001/2/19 UK:5)
この曲もポップで非常に良い出来だと思います。


②ジェリ・ハリウェル

グループの中でも特に「ガール・パワー」炸裂な姉御肌。
ソロ活動において一番成功したのがジェリ・ハリウェルでしょう。
まずはデビュー曲のLook at Me(1999/5/10 UK:2)は惜しくも2位。

このレトロ調のサウンド。 2年前にヒットした
Propellerheads - History Repeating(ft.Shirley Bassey)(1997 UK:19)
からかなりインスパイアされていると個人的には思うのですが、どうでしょう。


デビュー曲こそ2位だったジェリですが、そこからアルバム
Schizophonic(1999/6/7 UK:4)をリリース後に、怒涛の4曲連続全英1位を
果たしました。 この時期はホント勢いあったなぁ。
Mi Chico Latino(1999/8/16 UK:1)
Lift Me Up(1999/11/1 UK:1)
Lift Me Up(1999/11/1 UK:1)
 の3曲に続いて、
とどめのこの曲がまた強烈でした。

It's Raining Men(2001/4/30 UK:1)
80年代にディスコを中心に日本でもヒットした
The Weather Girls - It's Raining Men(1982 US:46 UK:2)のカバー。
このカバーは彼女にハマりましたねぇ。
力強い歌がぴったりです。


③メラニーC

2人のヒットで段々とハードルが上がってきたソロ活動(笑
3番手はメラニーCでデビュー曲Goin' Down(1999/9/27 UK:4)
全英4位となかなかのヒット。
ただ、その後に
Never Be The Same Again(ft.Lisa"Left Eye"Lopes)(2000/3/20 UK:1)
のレフト・アイがゲスト

I Turn to You(2000/8/7 UK:1)
 
ポップ・トランスな曲
としっかり2曲連続で全英1位を獲得しています。
アルバムNorthern Star(1999/10/18 UK:4)も手堅い4位。


④エマ・バントン

はい、更にハードルが上がってきました。
そして、これまでの3人はメイン・ボーカル系だったので、
当時「うーん、エマとヴィクトリアはどうするんだろ。。」と余計な心配をしていた自分なのですが、これが良い意味で予想を裏切りました。

What I Am(with Tin Tin Out)(1999/11/1 UK:2)
当時、クラブ系を中心に人気だったティン・ティン・アウトとコラボ。
これ、「上手く乗っかったなぁ笑」と感心しました。
実力者による本格的なサウンドをバックに音楽的レベルをぐっと上げた曲。

続くWhat Took You So Long?(2001/4/2 UK:1)で見事全英1位を獲得。
バンドよりの楽曲で他のメンバーにはない立ち位置をゲット。

その後、アルバムA Girl Like Me(2001/4/16 UK:4)もしっかりヒット。
続くシングルTake My Breath Away(2001/8/27 UK:5)も1位こそなりませんでしたが、非常に良い曲だと思います。 彼女の声量に合ってますね。


そして、遂に5人め。

⑤ヴィクトリア・ベッカム

いじわるで申し訳ないのですが、元々グループの中でも音楽的要素が決して高いとはいえず、「ビジュアル平均引き上げ担当」の立ち位置だったヴィクトリア。 なんなら歌わずともOKだった彼女がソロでどんな立ち位置になるのか、当時非常に興味深かったです。

そして、ついに最初のメラニーBから遅れること2年。
最初の曲はこれでした。

Out of Your Mind(True Steppers and Dane Bowers ft.Victria Beckham)(2000/8/14 UK:2)
う、上手い。。  これはちょっと感動しました。
当時クラブ系で人気だったトゥルー・ステッパーズにしっかり便乗。
自身のクール・ビューティーさも保っていて見事。


ちなみに、ソロ活動では後発だったヴィクトリア。
「唯一UK1位を持たないメンバー」
と揶揄されていましたが、
なんとその間に
長男「ブルックリン」誕生(1999/3/4)
デヴィッド・ベッカムと結婚(1999/7/4)
という別な意味で偉業を達成していたのが凄い。
更にデザイナーとしても成功しており、ある意味最も成功。

そして、アルバム名もVictoria Beckham(2001/10/1 UK:10)という
タイトルの「ベッカム」という言葉が他のメンバーに対しマウントを感じるのは自分だけだろうか笑

このアルバムが、これまたとても良い出来だと思います。
極上のお姉さんポップスというか、どの曲もメロディーが素晴らしく10位なのがもったいないくらい。

シングルでもないけど、特にこの曲大好き。
Midnight Fantasy(2001)


この後もそれぞれソロ作品は続きますが、この1998-2001ほどのヒットにはなかなかならず。 そして2012年のロンドン・オリンピックの閉会式で5人全員が揃います。
これは感動だったなぁ。 youtubeに映像あります。

以上、今回はスパイス・ガールズのソロ作品を紹介しました。
リリース順にプレイリストも作ったので、よければ聴いてみてください。


【合わせて読みたい】


サポートしていただける方に感謝です! より皆さんに楽しんでいただけるよう更新頑張ります!