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Duran Duran - Future Past アルバムレビュー

イギリスのグループ、Duran Duran6年ぶりの15作目となる
アルバム「Future Past」が発売されました。
とてもよかったので、自分の気になった5曲をとりあげます。

結論から言いますと、今回は
「新旧の良さが全部入った最高の作品」
だと思っています。
正直、1st~3rdまでを特に好きな自分がここまで納得するとは思わなかったので驚きました。

デビュー時の5人から3人になった4枚目のアルバム「Notorious(1986 UK:16 US:12)」からは試行錯誤を続けてきたDuran Duran。
1993年には「Ordinary World(1993 UK:6 US:3)」のヒットで底力を見せましたが、どこか彼らは「過去」と「現在」のサウンドの妥協点をずっと探していたように思います。

そして遂に
All You Need is Now(2010 UK:11 US:29)
「Paper Gods(2015 UK:5 US:10)」
から完全にメンバーもファンも納得のサウンドを獲得。
ある意味矛盾している「”あの頃”感もあり、新しい」困難な壁を完璧な形で
突破したのではないでしょうか。
プロデューサーのエロル・アルカンによるダンスとロックの融合具合もメンバーと相性が良いですね。

その上で今作「Future Past」から5曲を取り上げましょう。

①Invisible

今作のオープニングを飾る曲でプロデュースはエロル・アルカンが担当。
MVはAIアーティスト「Huxley」が作ったという、なんともいえない不思議な感覚になる映像。


④Anniversary

レディーガガやエリザベス女王だけでなく、「あの頃」のメンバーのそっくりさんが出てくるMV。 ボーダーシャツとヘッドバンドにオールドファンはニヤニヤが止まらない。
コーラスの「トゥルットゥトゥ~」がプラネット・アースを思い出させます。


⑤Future Past

ある意味、自分が今作で一番注目した曲。
序盤はデュランにしては珍しいシンプルなサウンドですが、間奏からベースも強くなる展開が面白い1曲。 これまでとは毛並みが違う異色の曲で非常に興味深いです。
過去のThe Chauffeur、The Seventh Strangers、Save a Prayer、Ordinary World同様、こういう「まったり系」の曲ってサイモンの声質/歌い方に合うと思います。


⑦Tonight United

⑥Beautiful Liesと共にエレクトリック・ディスコの巨匠、ジョルジオ・モロダーがプロデュースした楽曲。
モロダー好きとしてはどちらも大喜びのダンス曲です。


⑪More Joy!(ft.CHAI)

日本の若手女性バンド、CHAIが参加!
これはやりましたねぇ! レジェンドとの共演凄いです。
近年はゲストとのコラボも非常に面白いです。


以上、Duran Duranのアルバム「Future Past」から5曲取り上げました。
ギターはブラーのグレアム・コクソンが実に6曲で参加。
メンバーとの相性もよかったようです。

それにしても、デビュー40周年、15作目というキャリアにしてこの充実度は信じられないほど。 普通は懐メロになっちゃうか、新しい事やってベクトルがおかしくなるかのどちらかなんですけどねぇ。

古いファンも納得させながら新しいファンも増えるという事に関しては
U2に通じる安定感を感じます。

ただU2と違い、迷っていた時期があった分、トンネルを抜けた感じがしてファンとしては凄く嬉しいですね(^^


【オマケ】
懐かしい広告をいくつか紹介。
色々あったなぁ。

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