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西城秀樹がカバーした洋楽 Vol.1

西城秀樹さん(以下敬称略)がカバーした洋楽の紹介です。
正直、秀樹がここまで歌いこなしているとは驚きでした。

先日、こんな記事を書きました。

ここで取り上げたグラハム・ボネットの曲「孤独のナイトゲーム」って
西城秀樹もカバーしてたよねという内容も含めた文章です。

で、映像を貼るのにyoutubeを見たらビックリ。
西城秀樹って色んな洋楽をカバーしていたんですね。

まぁ自分も普通に歌謡曲は聴いていたので、秀樹がこれらのカバーをしていたのは知っていました。
「コパカバーナ」 Barry Manilow - Copacabana(1978 US:8 UK:190)
「ヤングマン」 Vilage People - Y.M.C.A.(1978 US:2 UK:1)
「抱きしめてジルバ」 Wham! - Careless Whisper(1984 UK:1 US:1) 

しかしyoutubeを見てたらそれ以上に、ロック・スタンダードナンバーからディスコ・ソングなど色々カバーしているのですが、まぁそのクオリティが高いこと!

ちょっとこれは洋楽的に深堀しないといけないな、ということで
ウィキペディアを見てみました。
西城秀樹ウィキペディア

すると、「洋楽カバー」という項目があるじゃないですか。

洋楽カバーの第一者"とも評され、アマチュア時代からプロデビュー以降、晩年に至るまで一貫して洋楽カバーをやってきた

なるほど、そうだったのか。

カバーを本格的にやろうと決めた切っ掛けは、アメリカでロッド・スチュワートのライブを観た時、ロッドが「キープ・ミー・ハンギン・オン」を自分のものにして歌っているのを観て、「カバーするならあれくらいにならないとダメ」同時に「日本ではどうしてあんな素敵な遊びをしないんだろうな」と思ったことだという。

「素敵な遊び」という感覚が凄くないですか?
ロッド・スチュワートはソロ・ヴォーカリストとしても大物なので参考になるでしょうね。

デビュー二年目の1974年には年間二枚も洋楽カバー・アルバムを発売。
西城が当時、自身が好きなように構成を組むことが出来たライブでは、
頭から10曲洋楽カバーを演ることも珍しくなく

もうここで洋楽ガチ勢というのが分かりますね(^^
そんな秀樹がカバーすることによって、

「当時は僕がカバーして、そのアーティストを知るリスナーが多かったんじゃないかな?」と話している。

素晴らしい。 洋楽の伝道師。
日本マクドナルド創業者の藤田田(ふじたでん)がアメリカの文化である
ハンバーガーを日本に広めたような感じですかね。

で、ここが今回本当に感心した事。

「誰のカバーであっても真似をせずに、自身のスタイルですること」を最も重要視した。「日本語をロックにのっけるっていうのは、当時やったヤツがいなかった。あれで若い子たちが『あ、日本語でロックをやってもいいんだな!』と思ったんじゃないかな。

この発言を読んで、「だから秀樹って日本のロック・シンガーにもリスペクトされるんだ!」というのがやっと納得しました。
「日本語ロック」ってたしかに西城秀樹が創り上げたかもしれませんね。
しかも長髪やグラム・ロック、ハード・ロックの要素もあるし。

う~ん、実に面白い! 興味深いなぁ。


あ、失礼。 自分の語り部分が多いですね(^^;;;
いや、ホント色々考えさせられました。
だって、YMO以外一切日本人アーティストを扱っていないこのnoteですが、
書かずにいられないほどなんです。

では、そろそろ秀樹の洋楽カバーを紹介しましょう。
ただ、曲数が多いのでVol.1の今回はハードロック的カバーを紹介します。
見た時は「マジかー、この曲演ってたんだ!」と驚きでした。


まずは、Rainbow - Eyes of The World(1979)
ハードロックの基礎を作ったバンド、ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアが作ったバンド。 先のグラハム・ボネットが在籍していた時の曲。
この曲をカバーしてからのグラハムのソロ「ナイトゲーム」だったのかな?
これ、ステージの演出も「本当に80年?」というくらい仕掛けが凄い。

02:50あたりから

原曲はこちら。


続いて、Night Ranger - Don't Tell Me You Love Me(1983 US:40)
80年代のハードロックで聴きやすいメロディアスなバンド。
邦題:炎の彼方
この選曲はビックリしたなぁ。 割と70年代までのカバーが中心かと思っていたので、しかも日本語歌詞か。 「惚れるなよー」が印象的。

原曲はこちら。


最後にKISS - I Was Made For Loving You(1979 US:11 Uk:50)
アメリカのハードロックにおけるレジェンド・バンドですね。
そのバンドの異色のディスコ曲。
いやー、こんな曲までカバーしていたとはビックリ。
あと、ファンがしっかりコールアンドレスポンスしてますね。
秀樹に合わせて勉強したのかな。
マイク・スタンド使いも凄い。

05:20あたりから


原曲はこちら。


以上、今回は「とりあえず」ハードロック的な3曲を選びました。

これらの曲を聴いていると、小林亜星さんの言葉も納得です。

西城さんはロックミュージシャンとしても最高の知識と腕を持っていた、「海外の歌ぐらいじゃないと満足ができない、表現がしきれない歌手」

たしかに。
幾度かの再評価も納得ですね。


続きはこちら。


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