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一度は乗りたかったあの列車、感謝と感動の「VSE」引退ツアー!
小田急の特急ロマンスカー「VSE」が、12月10日に完全引退しました。
沿線の人には「白いロマンスカー」として愛されていた「VSE」。登場からわずか18年の引退は衝撃的なニュースでした。
2022年3月の定期運用終了後は臨時列車として使われて、今日の完全引退となりました。
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私と「VSE」の思い出は、正直言ってほとんどありません。ただ鉄道雑誌やYouTubeを見ながら「カッコいいな」「一度は乗ってみたいな」と思っていた憧れの列車でした。
そんな時流れてきた「引退」という衝撃に、浮かんだ言葉が「推しは推せるうちに推せ」。気づけばツアーをクリックしていました。
今回参加したツアーは、小田急トラベル主催の
『「ありがとうVSE!~Special Thanks & Forever~」乗り鉄・撮り鉄・音鉄の皆さま大集合!GW特別企画 大人気の“VSE2編成追いかけっこリレー”が新行路を運行!』
というツアー。
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長いツアー名たが、簡単に言うと「VSE」2編成が追っかけっこ&並走して、車内には録音のためだけの車両を設け、最後は2編成並べて記念撮影という、これでもかと「VSE」を堪能できるツアー。
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ツアーのスタートは「経堂駅」。ミュージックホーンを鳴らしながら、緩行線の1番線側に入線してきます。
停車時間が短いので早速乗車。まずは車内を探検します。
「VSE」は「Vault Super Express」の略で、「Vault(ヴォールト)」の意味する通り「ドーム型の天井」が特徴です。その高さは2.55mで、従来の車両に比べて45cmも高いのだそう。
このドーム型天井がかなり広々空間と個性を生み出しています。
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窓は長さ4mの大きな連続窓。窓枠や窓と窓の間の壁に邪魔されることなく車窓が楽しめるのです。
リクライニングシートは窓に向かって5度傾けてあり、車窓がより楽しめるように配慮されています。さらに床にはカーペットが敷かれ、まるでホテルのような高級感。
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ロマンスカーといえば展望席!1963年に登場した「NSE」以来、ロマンスカーのシンボルとして親しまれてきました。
中央に柱がない大きな窓から望む景色は、迫力があって素晴らしいことでしょう!「VSE」は引退してしまいますが、展望席は「GSE」が後を引き継ぎます。
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車内を移動していると、カフェカウンターを発見。
「VSE」では、往年の「走る喫茶店」を彷彿とさせる車内サービスが行われていました。これは、ワゴンによる車内販売ではなく「ロマンスカーアテンダント」と呼ばれる乗務員にドリンクなどをオーダーすると、座席まで届けてくれるというもの。ドリンクの入れ物はガラス製だったそう。
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しばらくすると、車内では今日の記念品が配られました。缶バッチ、ダウンロードの壁紙、そしてパスケース。このパスケースがおしゃれでカッコいいですね。
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VSE2編成追いかけっこリレーは狛江、和泉多摩川付近で並走!そしてぴったり並んだ!運転士さんの技術凄い! pic.twitter.com/LHNHjefsnm
— マサテツ (@masatetsudo) May 3, 2023
経堂駅を発車すると早速VSE2編成が追い越したり追い抜かれたり。さらに複々線区間では並走。ぴったりと並んで走るのは並大抵ではない技術。ロマンスカーの運転士さんは凄い!
「VSE」は海老名電車基地へ。しばらく停車したのち新百合ヶ丘駅へ折り返し、今度は多摩線へ。
唐木田駅では「VSE」2編成がホームに並んで停車。ここで乗車する車両が変わり、50002編成から50001編成に乗換え。
1日で2編成の「VSE」に乗車できるのも、このツアーの魅力のひとつです。
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「VSE」は唐木田駅の留置線へ。車内ではお弁当タイム。小田原駅の駅弁を手がける「東華軒」のお弁当。おかずたっぷりで豪華!ご飯は、多くの駅弁の中でもゆうめいな"鯛めし"。鯛のおぼろはほんのり甘くて、香ばしい茶飯と絶妙なバランス。
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唐木田駅を発車した「VSE」は一路新宿へ。複々線区間では再び2編成の「VSE」が並走!天気も良くて、沿線には多くの鉄道ファンがいました。
唐木田駅を発車した「VSE」は一路新宿へ。複々線区間では再び2編成の「VSE」が並走。天気も良く沿線には多くの鉄道ファンが訪れていました。
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「VSE」は、海老名電車基地のある海老名駅へと戻ります。最後に車内では、今日の行路が書かれた硬券が配られました。
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「VSEは海老名駅に到着。「VSE」の旅は終わりですが、ツアーはまだまだ続きます。次は「VSE」の撮影会です。
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ツアー一行は海老名電車基地へ移動。途中、撮影会の線路へ移動する「VSE」が目の前を通過していきました。
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カッコいい!素晴らしい!これこそ、雑誌で目にした「VSE」の姿だ!
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もう夢中になって写真を撮っていました。
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「VSE」は2005年3月にデビュー。流線形のスタイリッシュな外観とおしゃれな内観でロマンスカーの主役を担ってきました。
2018年に最新のフラッグシップ車両「GSE」が登場するも人気が衰える事がなかった「VSE」ですが、2022年3月に定期運行を終了しました。
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デザインは、建築家の岡部憲明氏が代表を務める「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」。鉄道車両を手掛けたのは初めてだったのだそう。この後、ロマンスカーMSE、EXEα、GSEや、箱根登山鉄道の「アレグラ号」、大山ケーブルカーのデザインへと続いていくのです。
VSEの寿命を縮めた要因のひとつと言われている、連節台車と車体傾斜制御装置。車両と車両の間に台車がある連接構造で、車体傾斜装置と併せて乗り心地の向上を図ったのだそう。
引退の理由は小田急電鉄によると「車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になる見込みであるため」と説明されています。
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「ありがとう!Thanks!」「感謝をこめて!」「VSE」がいかに愛されてきた車両なのかがよくわかります。
これからは伝説のロマンスカー「VSE」として語り継がれていくことでしょう。お疲れさま「VSE」。
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