【ログ散逸と経緯不明を解消】CICDがインフラ構築に与えるインパクト
はじめに
インフラのコード化(IaC)を導入したチームにとって、次のステップとしてCI/CDパイプラインの構築を検討することは自然な流れです。
IaCによってインフラ構成の管理がコード化されたとしても、開発プロセスにおける課題が完全に解消されるわけではありません。
本記事では、IaCを実践しているものの、まだCI/CDを導入していないチームが直面しがちな問題を取り上げ、その解決策としてCI/CDパイプラインの重要性について説明します。
開発現場で起こりうる問題
IaCを導入したチームでも、以下のような問題が発生することがあります:
ログの散逸
開発者がローカル環境からインフラを構築した場合、ログを追跡することが難しくなります。
問題発生までの経緯が不明瞭
ログが残っていたとしても、問題に至るまでの一連の流れが把握しにくく、口頭での説明に頼ってしまいがちです。
CI/CDパイプラインがもたらす解決策
上記の問題を解決するには、CI/CDパイプラインからインフラ構築用のコードを実行することが効果的です。CI/CDパイプラインを導入することで、以下のようなメリットが得られます:
ログの一元管理
CI/CDパイプラインのジョブとしてインフラ構築を実行することで、実行ログが自動的に保存され、一箇所で管理できるようになります。
実行結果の可視化
パイプラインの各ステージにおける実行結果が明確に記録されるため、問題が発生した場合でも、その原因や経緯を客観的に把握することができます。
デバッグの効率化
ログの一元管理と実行結果の可視化により、問題の原因特定にかかる時間を大幅に短縮できます。これにより、デバッグ作業の効率が向上します。
まとめ
IaCの導入だけでは、開発プロセスにおける全ての問題が解決されるわけではありません。
CI/CDパイプラインを構築することで、ログの散逸や問題発生までの経緯が不明瞭になるといった課題に対処できます。
インフラ構築をパイプラインのジョブとして実行することで、ログの一元管理と実行結果の可視化が実現し、デバッグの効率化につながります。IaCとCI/CDを組み合わせることで、より堅牢で効率的な開発体制を築くことができるでしょう。
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