【最終報告書】子どもが生まれたら育児と副業ライターを両立できるのか
働き方実験の半年の期間が過ぎ、あっという間に最終報告書を作成する時期になりました。
9月に作成した中間報告書から途中経過を書けていなかったので、後半3か月の内容をまとめます。
◆実験内容と背景
5月末に第一子が生まれたことをきっかけに、働き方実験の参加を決めました。
新生児の育児と、今年3月から始めたWEBライターの両立を実験の目的としています。
当初は月10万円の収入を達成することを目標にしていましたが、金額を目標にすると育児にかける時間を犠牲にしそうなため変更しています。効率よく稼ぐことを重視して、時給3000円を目標としました。
◆研究活動の概要
育児、ライター業について取り組んだ具体的な方針は以下です。
働き方実験の開始時に決めた内容ですが、特に変更ありません。
次にスケジュールです。後半の3か月は目標を達成するためにライター業の効率化やスキルアップを中心に行いました。
ここからは取り組んだ内容を紹介します。
本記事では中間報告書以降となる、9~11月の内容が中心です。
◆育児に関する取り組み
①子どもはすくすく成長
5月末に産まれた我が子も生後6ヶ月を過ぎましたが、今のところ順調に育っています。
体重が少ないことで4カ月健診に引っかかりはしましたが、ミルクの量を増やしていくと体重も徐々に増え、今では7kgを超えて重くなってきました。
5カ月ごろから離乳食も始め、ギャン泣きしながらも口を開けてパクパク食べています。
親2人も子どもがいる生活に慣れ、気持ちに余裕が生まれてきたように感じます。
以下の画像は子どもの睡眠時間を示したもので、寝ている時間帯が青で塗られています。左は生まれてから2週間くらい、右が生まれてから半年です。
生後すぐから授乳と睡眠のリズム作りに取り組み、子どももそれに応えてくれたので助かりました。
かなりリズムが安定してきましたが、夜中起きるときもよくあり、そのときは妻に対応をお願いしています。
②育児と副業の時間配分の難しさを痛感
私の本業の方では、月の半分が在宅勤務でもう半分が出社という形が続いています。育児への関わりとしては、朝のミルクと夕方のお風呂、夜10時半のミルクが自分の担当です。
休日の日はさらに関わる時間を増やしており、妻が単発の仕事に入れるようにもなりました。育休期間中に育児に集中して取り組んだことで、今何をすべきか察知して動けるようになったかなと思います。
子どもの睡眠のリズムが安定してくれたことで、自分の時間がちゃんと取れているのがかなり助かっています。
平日は、副業や自分の勉強の時間は21時半~22時半、23時~0時の合計2時間あてています。またゲームの時間30分とリングフィットで運動する時間も30分取れています。
ただ逆に休日の時間の使い方で妻と意見の食い違いが発生することがあります。私はつい副業や勉強に時間を使おうとするのですが、妻からは子どもと過ごす時間を増やしてほしいと言われてしまいます。
子どもと過ごす時間の大切さは分かるのですが、どこかで区切りはつけないと他のことができなくなりますし、正解がない話なので難しいです。
◆ライターに関する取り組み
①平均時給が3000円を超えて目標達成
今年の4月から11月までの9カ月間の結果が以下のグラフです。一ヵ月の収入、作業時間、平均時給[円/h](=文字単価[円/字]×執筆速度[字/h])の推移が分かります。新しい働き方実験は6月からですが、参考までに4,5月の結果も載せています。
細かい数字を表で示すと、以下のようになりました。
色で塗った月が新しい働き方実験の期間となりますが、最後の11月に目標であった時給3000円をギリギリ達成できました。当初の月10万稼ぐという目標も無理なく達成できるようになりました。
②ランサーズの認定ランサーになった
10月1日にランサーズから「記事作成・ブログ記事・体験談」「リライト・校正・編集」のカテゴリーで認定ランサーとして認可されました。ありがとうございます。
認定ランサーになった影響もあるのでしょうが、新規の方からお仕事の依頼が来ることが多くなりました。
しかし、既存のクライアント様からリピートの仕事を十分頂いている状態なので、新規の方のお仕事はほとんど断っています。
パッケージも2つ出品していましたが、今は受付停止にしています。
詳しくは後述しますが、今後もWebライターとして専門性の高い記事を書くには自分のスキルアップに使う時間も十分取らないといけないと感じたためです。
③執筆速度を上げるためにいろいろ取り組んだ
11月に時給3000円という目標を達成できたのは、記事の執筆速度を上げる取り組みをしたことが大きいです。詳しくは中間報告書で書いていますが、時給を上げるためには記事の構成案作成にかかる時間をスピードアップすることが課題でした。
しかし結局のところ、構成案作成の時間を短縮することは困難でした。構成案を作成するには競合サイトの記事を読んで理解し、適切な記事構成を考える必要があります。
与えられたテーマに対して記事が書ける程度に理解する必要があり、あまり馴染みのないテーマの場合、時間をかけないと浅い内容の記事になってしまいます。
構成案作成の時間を短縮するなら、小手先のテクニックに頼るのではなく、テーマに対する知識をしっかり身に付ける必要があると感じました。実際に自分の詳しい分野かそうでないかで書くスピードが大きく違いました。
というわけで構成案作成の時間短縮は諦めましたが、その代わりにいろいろな方法を試しました。効果のあった順に紹介します。
【構成案をしっかり書く】
効果:★★★★★
方法:構成案作成時にしっかり記事を書き、その後の記事執筆時にスムーズに書けるようにする。構成案作成から記事執筆までに時間が空くと内容を忘れてしまい、リサーチの二度手間が生じる。
利点:文章執筆の際は表現を整えたり、文字数に合わせて情報を追加する程度で済む。
欠点:構成案の修正依頼が来ると時間の無駄が生じるため、どこまでやるかはクライアントによる。
【構成案の内容を記事のフォーマットに自動入力】
効果:★★★
方法:構成案のフォーマットがExcel、記事のフォーマットがWordである場合に限定されるが、Excelに書いた構成案をWordの記事フォーマットに合わせて自動入力するプログラムを作成した。
利点:タイトルや見出し、本文をWordのフォーマットに合わせてコピペする手間が省ける。
欠点:フォーマットの形式によってプログラムを変える必要があり、現段階では一部のクライアントに対してのみ行っている。
【音声入力で記事を執筆する】
効果:★
方法:スマートフォンのsimejiの音声入力機能と、リモートマウスのアプリの組み合わせでPCの文章の文字入力を行う。
利点:キーボードで文字を入力するより早い。ベッドで寝ながら書けるので病気のとき良いかも。
欠点:文章が口語的な言い回しになる。冗長で情報の密度が少ない文章になってしまい、修正の手間が大きい。結局今は使っていない。
◆実験活動の結論と根拠
育児と副業の両立について取り組んできましたが、当初の目標であった月10万円の収入は7月、9月、11月の3か月でクリアしました。中間報告の時点で定めた時給3000円という目標も11月にクリアできました。
また2カ月の育児休暇を取得したあと8月から仕事復帰しましたが、家にいる時間はお風呂やミルク、寝かしつけなどを行っています。育児はどうしても妻のサポートという形になりますが、なんとか時間をやりくりしながら取り組みました。
家庭によって事情はさまざまでしょうが、私の結論としては「育児と副業の両立は十分可能である」としました。
子どもの授乳と睡眠のリズム作りが上手くいき、妻が日中の家事育児や夜泣き対応をしてくれていることが大きいです。おかげで自分のやりたいことにじっくり取り組めています。
働き方実験の期間中である6月から11月の半年間の成果を数字で示すと、以下のようになりました。
ライター作業時間:254時間
受注案件数:83件
報酬額:56.7万円
執筆文字数:16.8万字
データ分析の勉強時間:224時間
詳しくは後述しますが、スキルアップのため7月からデータ分析の勉強も進めていました。実験期間の後半はライター業の作業時間を抑えて勉強時間を確保しましたが、集計してみるとライター業と同じくらい時間をかけていたことに驚きました。自分の取り組みをデータで見るのは意外な発見があって面白いです。
◆研究を通して得られた気付き
私は元々文章を書くのは好きでしたが、ブログを書いても長続きしませんでした。ブログだとどうしても閲覧数や読者の反応が気になり、せっかく書いたのに何も反応がないという状況が続くとモチベーションを保てませんでした。
しかしWebライターであればお金という対価がしっかり貰えるので、読者の反応など気にせず文章をガンガン書けるのが良かったです。また私の本業の専門知識を評価してもらい、お仕事を貰えることも自己肯定感の向上につながりました。
今回育児とWebライターの両立を目標として取り組み、とにかく時間が欲しいと常々感じるようになりました。
Webライターの時給を上げるため効率化に挑戦しましたが、このように直接お金につながらないこともしっかり取り組むのが大事だと感じました。また取り組んでみると、もっと良い方法を思いついたりして、やりたいことがどんどん増えていきます。
副業だけでなく、子どもと過ごす時間もしっかり取りたいし、育児書ももっと読みたい。最近「タイパ」という言葉が流行っていますが、私もかなりタイパを意識するようになりました。
◆今後やりたいこと
今後もWebライターの仕事を続けていくには、専門性を高めるための勉強やスキル習得のための時間をしっかり取る必要があると感じました。
すぐに効果が出るものではありませんが、自分の仕事を発展させていくには欠かすことができません。
なお最近、文章を自動生成してくれる対話型AIのChatGPTが話題になっています。noteで記事を書きましたが、私がこれまで書いていた記事の100倍を超えるアクセスがあり、注目度の高さを感じています。
実際にChatGPTを使ってブログ用の記事を書いてみましたが、現状ではまだ人間の仕事を脅かすほどではなさそうです。しかし今後はどうなるか分かりません。
Webライターに限った話ではありませんが、同じ仕事を一生続けられることはないと思うので、最新情報のキャッチアップやスキル向上は今後も取り組んでいきたいです。
既に取り組み始めていることですが、「Google データアナリティクス プロフェッショナル認定証」の取得を目指しています。
Googleが提供しているデータ分析に関するオンライン教材であり、データアナリストの即戦力として活躍できるスキルが6ヶ月で身につくとのことです。
またGoogleの求人では、認定証を取得していると大卒相当のスキル保有とみなされるそうです。Googleを目指す人なら既に大卒の学位は持っていそうですが・・・
私自身はデータ分析のスキルは今後かなり重要になると考えており、10月から受講を開始して、今は全体の6割ほど終わったところです。認定証の取得までこのまま継続してきたいと思います。
現在Webライターを始めて10か月ほどなのですが、1年を超えたらこれまで培ったノウハウをまとめてKindle本出そうかなとか考えています。過去に何冊か出版したことはあるのですが、ネタがないのでしばらく書いていませんでした。ようやくKindle本1冊書けるほどのネタが集まってきたかなと思います。
元々Webライターの副業に興味を持ったのは、Webライターの人が書いたKindle本を読んだのがきっかけです。Webライターとして稼げるようになるまでのロードマップが書かれていたのですが、その人のレベルに到達するまでが果てしない道のりに思えました。
でも実際にじっくり時間をかけて取り組むと、無理だと思っていたレベルにいつの間にか到達できていました。地道な積み重ねが大事なのだと改めて感じています。
◆まとめ
半年間の働き方実験がこれにて終了します。ちょうど子どもが産まれるタイミングということで参加し、とても良かったと感じています。
報告書の作成が、自分の取り組みを見直す機会となり、目標を達成せねばという良いプレッシャーにもなりました。また他の参加者の取り組みを見るのも楽しかったです。
そして、フリーランスという働き方がうらやましい!
隣の芝生は青く見える現象かもしれませんが、自分のやりたいように仕事に取り組めるのは素晴らしいと思います。どうしても会社員は自分の本心を押し殺さないといけない場面が多々ありますので・・・
あと平日に時間が取れるのもいいですね。育休期間中に平日のイオンに行ったときは人がいなくて快適で幸せでした。
最後に、働き方実験に参加して、育児と副業の両立を今後も続けていく自信ができました。実験期間は終わりますが、今後も頑張っていくことには変わりありません。
皆さま、半年間お疲れ様でした。そして様々な働き方を見せていただき、ありがとうございました。
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