【中間報告書】子どもが生まれたら育児と副業ライターを両立できるのか
6月から始まった働き方実験も期間の半分が過ぎ、中間報告をする時期になりました。
8月分の報告も兼ねて報告をまとめたいと思います。
◆実験内容と背景
5月末に我が家の第一子が生まれました。
育児をしながらも副業を続けられるのか不安に感じたことから、育児とWEBライターの両立を実験の目的としました。
当初の目的は月10万円を稼ぐことで、育休期間中であった7月に一度達成しています。
しかし月の収入は副業にかける時間に比例して増やせるため、副業に集中することで育児がおろそかになっては意味がありません。
そのため月の収入ではなく時給を基準として、時給3000円稼げるようになることを目標にしました。
◆研究活動の概要
6~11月の半年のうち最初の2カ月間は育児休暇を取得し、育児に集中できるようにしました。
その2カ月間のうちに育児だけでなくライター活動も効率化&基礎固めをして、本業復帰後に備えます。
ここからは取り組んだ内容を紹介します。
6、7月分の内容は以前書いた記事にまとめており、本記事では8月分の内容について書きました。
◆育児に関する取り組み
①育休終了&在宅勤務を増やす
7月末で育休が終了し、今は本業に復帰しています。
子どもが産まれる前はコロナ禍でもほとんど出社しているような状況でしたが、いざ復帰してみると、コロナ第7波の影響もあって在宅しやすい雰囲気でした。
おかげで在宅の頻度をかなり増やせており、これまで通勤に費やしていた約2時間を家事や育児、副業などに使えています。
この状況をいつまで続けられるかは分かりませんが、子どもも産まれたことですし職場の理解が得られやすいタイミングではあるので、なるべく続けていきたいと思います。
②夜通し寝られるようになってきた
子どもの授乳と睡眠のスケジュールについては下記の本を参考にしています。
途中まで順調だったのですが、2カ月目のスケジュールあたりから徐々に上手くいかなくなってきました。
夜10時半に授乳したあと11時半に寝かせたら、そのまま朝の7時まで寝てもらうはずだったのですが、どうしても5時前後に目を覚ましてしまう日々が続いていました。
育休中はスケジュールがずれないよう頑張っていたのですが、育休が終わるとどうしても日中は妻一人に任せることになるため、家事や育児が予定通りに回らないことも・・・
とりあえず夜はしっかり眠ってくれているので、昼と夜の区別がついているうちはこのままでも良いかと思っています。
ただ最近は徐々に夜通し眠ってくれることも増えてきました。
以下の図はアプリで記録した睡眠時間の推移で、左が生後2週間、右が生後3か月の様子です。
11時代にミルクを飲んだあとは6時頃まで寝ています。
◆ライターに関する取り組み
①時給を上げる方法について分析
働き方実験の目標を「時給3000円」としていますが、正直言ってなかなか厳しい水準です。ちなみに7月時点での時給は約1700円でした。
そこで、目標を達成するために何に取り組むべきか分析し、8月からのお仕事のやり方を改善することにしました。
WEBライターの時給は以下の式で表されます。
時給[円/h] = 文字単価[円/文字] × 執筆速度[文字/h]
これまでに取り組んだ案件(5月~7月中旬に受注した31件分)について、時給と文字単価、時給と執筆速度の関係が分かるように散布図を作成しました。
緑の点線で囲んだ案件は、たまたますぐに書きあげることができただけなので無視します。統計的に言えば外れ値です。
グラフを見ると執筆速度も文字単価も時給とほぼ比例の関係が見えますが、赤の点線で囲んだ3つの案件が傾向が異なります。
この3つの案件は文字単価5~6.8円という高単価で受注できたのですが、執筆速度が遅いために高時給の案件になりませんでした。
どうやら私の執筆速度に課題がありそうです。
次に、執筆速度が早かった案件と遅かった案件で何が違うのか調べます。
先ほどグラフにプロットした31件分の平均執筆速度は676[文字/h]でした。
平均速度を上回ったものと下回ったものとの違いを見れば、執筆速度を改善する方法のヒントが見つかりそうです。
私のライティングの作業には大きく分けて次の4つの手順がありますが、各作業項目ごとに時間を測定しています。
記事構成案の作成
記事執筆
文章チェック
クライアントからの修正対応
執筆速度が平均を超えた案件は31件中12件、超えられなかった案件は残りの19件です。
各作業項目に費やした時間の比率は以下のようになりました。
グラフを見ると、平均速度以下であった案件は構成案の作成にかかる時間が長く、全体の時間の約半分を占めています。
一方で平均速度以上であった案件の場合は構成案作成にかかる時間は全体の28%です。
つまり構成案作成に時間がかかった案件ほど平均執筆速度が遅く、時給を下げる要因になっていたとわかります。
自分の感覚としても違和感のない結果でした。
高単価の案件は記事の内容も専門的であり、リサーチに時間がかかります。
また自分の専門知識とマッチした案件だと、記事に載せたい内容が多すぎて裏付けとなる情報源を探してくるのに時間がかかっていました。
②8月は構成案作成を効率的に行なう
リサーチを含めた構成案作成を効率的に行なうことが、私の取り組むべき内容であると分かりました。
それを踏まえてこれまでの仕事の仕方を一から見直し、無駄な作業を省きつつ記事のクオリティは落とさないよう注意しながらライター業に取り組んでいます。
8月までのライター業務の結果は次のグラフのようになりました。
なお4、5月は働き方実験が始まる前の期間になりますが、参考のために載せています。
7月の作業時間を大きく減らしたため、8月の収入は5.8万円とダウンしてしまいました。
ただ8月は再度作業時間を費やしているので9月にはまた10万円越えを目指せそうな雰囲気です。
時給はギリギリ2000円を超えました。文字単価と執筆速度がどちらも高まっており良い調子です。
しかし時給3000円を目指すことのハードルの高さも感じています。
◆まとめ
中間報告書のまとめとして、育児とライター業それぞれについて活動から得られた気づきを書きます。
育児についてですが、とにかく自分の時間を取ることが難しく、作業を途中で中断せざるを得ないことが多いです。
世のなかの人がこれを当たり前にやっているというのが信じられません…
夜はしっかり寝てくれているのでマシだとは思いますが、子どもが成長して動き回ったり喋ったりするようになったら日中仕事できるのでしょうか。
コロナ禍で在宅勤務していた人たちの大変さを、自分事として少しずつ理解できるようになりました。
またライター業については、副業として本格的に始めたのが今年の3月なので約半年が過ぎました。
最近、ライターの仕事を通して世のなかのトレンドをキャッチアップしているという実感を感じるようになりました。
私の主な業務は、企業が運営するWebサイトの記事執筆です。
最近業界で話題になっていること、今後話題になると予想されることを記事にするような依頼が多いです。
私の本業はメーカーの研究開発職ですが、今の職に就こうと思った理由は、世のなかの最新技術を色々知りたかったためです。
しかし実際は、自社がやっている限定された分野でしか知識は深まらず、日常業務に忙殺されて自分の業務の関連分野のトレンドすら追いかけられない日々でした。
それがライターとして世のなかで話題となっている記事を書くことで、元々仕事で実現したかったことに少しでも近づけているように感じています。
今ではライターの業務を通してだけでなく、もっと直接的に興味のあることについて勉強したいという気持ちが強くなりました。
実際、今はライター業と同程度の時間を個人的な勉強に費やしています。
育児が始まる前の時間のあるときに今の気持ちが芽生えてくれればと思いますが、きっと育児が始まって普段の生活を見直したからこそ芽生えた気持ちなのでしょう。
残りの3ヶ月もこのまま頑張り続けたいと思います。
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