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「観光絵図」(仮)

フィールドワークのときに見取図を探していると、駅前などによく絵画やイラストに近いが見取図と言えなくもない俗っぽい看板が見つかる。
見取図と異なるのは明らかに観光客を対象にしていることだ。
近世日本における特定の目的・読者のために作成された、支配階級による「国絵図」(杉本史子)とは別の意味での、目的・読者の選別。

そんな「観光絵図」とでもいうものが、
実際に歩いた郊外の航空写真シリーズ(Trace the Trace)や見取図シリーズ(Atlas)とはまた異なる、郊外ではなく観光地を題材とした作品シリーズ(または企画)につながるかもしれない。

ただ私にとって「郊外」は原風景でありメインテーマなので、「観光地」はスピンオフ的なものになると思う。
スピンオフ制作と観光客はなんとなく状態が似ている。観光地という俗な「ハレ」に立ち寄ったら郊外という「ケ」に帰るだろう(ただシティポップ的な洗練された「ハレ」には性格上距離をとりたい)。

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