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どのように「友人招待」を増やしていけば良いのか

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声アプリ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

先日のnoteで「友人招待」をKPIとするべきではないか、という旨を書きました。

今回は、具体的にどのように「友人招待」を増やしていけば良いのか、という点について考えてみます。

どんな相手を招待してもらえば良いだろうか

以前のnoteにて、対人関係を大きく以下の3つに分けて考えた際、

①親しい友人
②顔見知り程度の知人
③見知らぬ他人

ピアラジオは、自己開示的な内面の投稿が多くされるサービスのため「①親しい友人」もしくはアプリ内でつながった「③見知らぬ他人」にしか聴かれたくないという性質があり、

今後ピアラジオが取っていくべき施策は、

「②顔見知り程度の知人」の招待を増やそうとするのではなく「①親しい友人」を招待してもらえるようにするにはどうすれば良いか、

もしくは「③見知らぬ他人」同士が集まる中でも安心でやさしいコミュニティであり続けるためにはどうすれば良いか、を考えるべきではないか。

という結論に至っていました。

「③見知らぬ他人」同士が集まる中でも安心でやさしいコミュニティであり続けるためにはどうすれば良いか

という観点に関しては現状でも機能しており、ノウハウが蓄積されてきたため、早急な改善は必要ではなさそうです。

「②顔見知り程度の知人」の招待を増やそうとするのではなく「①親しい友人」を招待してもらえるようにするにはどうすれば良いか

ここについて、考えを深めていく必要がありそうです。

「①親しい友人」を招待してもらえるようにするにはどうすれば良いだろうか

親密度における人間関係の階層について考えた際、「第0階層」「①親しい友人」に当たる層なのではないかと考えています。

第0階層:3~5人(危険な時に駆けつける、お金の相談をする、助けを乞う、秘密を打ち明けれるとても親密な友達)
第1階層:12~15人(月に1回程度会うような親密な友達。「シンパシーグループ」と呼ばれる)
第2階層:45~50人(距離のある友達)
第3階層:150人(友達の限界であるダンバー数)

「第0階層」の人を招待してもらうには、どうすれば良いのだろうか。そもそも現状はどうなっているのか。考えられる仮説は以下など。

(1)「第0階層」に当たる親しい友人がいて、ピアラジオに招待したいが、招待の仕方が分からない
(2)「第0階層」に当たる親しい友人はいるが、ピアラジオには招待したくない
(3)そもそも「第0階層」に当たる親しい友人が周囲にはいないため、招待できない(ピアラジオにその役割を求めている)

(2)と(3)が多いのではないか、というのが現状の読み。

(2)「第0階層」に当たる親しい友人はいるが、ピアラジオには招待したくない

・「第0階層」の中でも相手によって相談内容が異なるため、ピアラジオに招待して何でも聴いてもらいたいわけではない
・ピアラジオで悩みを話した際、「第0階層」の友人から「自分にはこの相談はされなかったのに」などと思われるのを気にしてしまう

上記のような仮説がありそうです。(私の妻はそうらしい)

この場合は「こんな場所があるから、悩んでるとき使ってみたら?」と紹介はするものの、アプリ内ではお互い繋がることなく別々に利用する、という選択肢があり得るのかもしれません。

仲が良いので現地には一緒に行くけど現地では別行動、のようなパターン。

行きつけのバーがあって一緒に行くけど、そこで誰と話すかはそれぞれで違う、みたいな感じなんですかね。

「招待した相手とはピアラジオ内では繋がらない」という選択肢も、もしかすると選べると良いのかもしれません。

マッチングアプリなどもSNSの知人とはマッチしないようになっていますが、そうした設計が必要なのかもしれません。

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(3)そもそも「第0階層」に当たる親しい友人が周囲にはいないため、招待できない(ピアラジオにその役割を求めている)

これも大いにありそうです。

このパターンの場合は「①親しい友人」の招待は難しいため、「②顔見知り程度の知人」の招待をどうすれば生めるだろうか、という観点で考えていく必要がありそうです。

「②顔見知り程度の知人」を招待してもらえるようにするにはどうすれば良いだろうか

大きくは以下の2パターンかと思います。

(a)招待した相手とは、ピアラジオ内では繋がらないパターン
(b)お互いの声をシェアするのではなく、各々が自分の気持ちの整理に声を残せるという、セルフケア路線での利用促進パターン

(a)については、前述の通りなので割愛。

(b)についても(a)に包括されるかもしれませんが、お互いがセルフケア目的で利用する形であればオススメしやすくなる、ということは考えられそうです。

muuteなどはその辺りが上手く設計できているイメージ。

ここに至るには、機能改善なども含めて必要になることが多そうなので、改めてじっくり意思決定したいと思います。

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一旦諸々考察してきましたが、仮説だらけで机上の空論になりそうなので、ユーザーインタビューによって仮説探索・検証を重ねて、解決策を導いていきます。

おわりに

いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

気になられた方おられましたら、よろしければユーザー登録いただけたら嬉しいです^^

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