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会場作りの不正解

先日の3/8まで、僕は新宿で公演をしていました。

その時の僕は、脚本演出という立場ながら、開演前の時間はずっと受付でお客様の迎え入れをしていました。

「受付」というのは、作品と同じぐらい大事です。
お客様が一番最初に触れるのが受付なので、受付は作品や団体の顔となります。
なので、ここがダメだったらいくら素晴らしい内容の演劇をやったとしても、台無しになってしまいます。

お客様に最大限楽しんでもらうために、イベント時の受付はどうすればいいのか。
たぶんこれは、それぞれによって正解が違うと思います。

演劇には演劇の、ライブにはライブの、遊園地のアトラクションにはアトラクションの、それぞれ正解があります。

逆に、不正解についてはある程度共通してる部分はあるんじゃないかと思ってます。

その中で、文句なく共通してると思うことが余計なモノを置かないということ。

昔、とある演劇を観に行った時に、受付のすぐ横に荷物が置いてありました。
恐らくその荷物は、誰か受付のスタッフさんの荷物だったと思います。

他の演劇では、水が置いてあったり、段ボールが置いてあったりもしました。

人間のインプットって眼から入ってくる情報がほとんどですから、そういうのが目につくとこにあると無意識のうちに「散らかってる」といった情報処理をさせてしまって、マイナスに働いてしまうと思うんです。

だから受付はなるべくシンプルに、余計なものはたとえペン一本だろうと置かない。
それぐらいやっていいはずなんです。

これはなにも受付だけに限らず、例えば客席なんかもそう。

機材や使っていない椅子なんかは、ちゃんとお客様の見えないとこに置く。
場所がないなら黒い幕かなんかかけておく。

一度、巨大な脚立が客席の一番後ろに堂々と横たわっているところに遭遇したことがありますが、あれには正直ビックリしました。

そして不思議なことに、こういった細かい気配りがちゃんとできてるかどうかが、そのままイベントのクオリティーに直結してることが多いです。

受付がしっかりしてる演劇は、作品自体も面白い。

作品のクオリティーを挙げようとするなら、その中身だけでなく受付や客席周りにも気を配れるといいのかもしれない。

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