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反面教師

 かの夏目漱石は「アイラヴユー」という英語を、日本人の美徳を表さんとして「月が綺麗ですね」と訳したのはわりと有名な話ではないでしょうか。またその対となる返しが面白く「死んでもいいわ」と答えれば、当人の教養を知れるのだと一時期、流行ったのは何年前のことでしょう。
 
 さて令和ということで多くの皆様も時代の変化を待ち望んでることだと思います。そこで、三原市にある佐木島で地域おこし協力隊として農業振興を主に活動している柴田將志が令和版ということで「アイラヴユー」を日本語訳にしてみたいと思います。

 英語→日本語

 「I love you」 →「干し柿の季節ですね」
 
 「Me too」  →「熟れるといいわ」

 いかがでしょうか。このままでは情景を想定しずらいかもしれませんが私の美徳とは何たるやは皆様に伝えられたのではないかと思います。

 他方で、こうした暗喩めいた表現に困惑してしまい相手の言おうとすることが何たるかを勘ぐってしまい双方に誤解が生じるなんてことは多々あるかもしれません。そうした意味で日本語は難しい言語であると評されるのは納得できるところであります。

 本日は間伐という作業をおこなっておりました。簡単に言えば密植になった木を間引くという作業になります。もちろんこの作業にはデメリットもあればメリットもあります。そして何より何十年と天塩にかけて育てられた木に刃を入れることへの心苦しを感じざるを得ませんでしたが、その数十分後にはどうでもよくなり作業を終わらせることに思考がシフトし結局、切ってる木すら煩わしいとすら思いはじめる有様です。今回は貸主様の同意のもと農協の技術員様と相談しながら間伐させて頂きましたが、やはり始まりがあれば終わりもあるのだと実感する次第です。

  ちなみに写真は八朔(はっさく)のような木に檸檬(れもん)の枝を接いで右に八朔ようなもの左に檸檬がなっている状態です。高接ぎとよばれる手法になります。

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