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デイゴの花が咲く沖縄に、何があったのか。【Mステ|Awich、唾奇、OZworld、CHICO CARLITO】

昨日、Mステに沖縄のラッパーが4人組が出演。

この日歌われたのは、Red Bullの人気企画「RASEN」で披露されたAwich、唾奇、OZworld 、CHICO CARLITOによるマイク・リレー曲「RASEN in OKINAWA」

それぞれのLIVEに参戦したことがありますが、TV越しに見るのはとても新鮮な気持ち。そして、全国区で放送されていることに時代の変化を感じた。

でいごの花が咲き 風を呼び 嵐来た まるでTHE BOOM
Diegoに会ったとき LAで島唄を 聞かせたら Ooh

この曲の歌い出しは、宮沢和史さん「島唄」のフレーズが入っている。宮沢さんはこの歌詞への想いについて、インタビューでこう答えています。

宮沢和史さん
「この『島唄』の最初の“デイゴの花が咲き風を呼び嵐が来た”という歌詞があります。あれは読谷村の風景からスタートするんですけれども。デイゴはたくさん咲くと、その年の嵐が多いっていう言い伝えをちょうどその頃知ったもんですから。もしかしたらあの1945年の4月はデイゴがたくさん咲いたから、艦砲射撃…、『鉄の暴風』と言われますよね。『鉄の暴風』っていう嵐が来たのかな…と、そういう所から「島唄」を書いていったんですね。」

https://www.otv.co.jp/okitive/article/26973/

「島唄」が沖縄限定シングルとしてリリースされたのは、1992年。当時は、BEGINさんなどもデビューしており、平成の沖縄ブームの先駆けでした。

しかし一方で、沖縄の人たちからは厳しい目もあったといいます。沖縄民謡の重鎮で、音楽プロデューサーの知名定男さんは、「島唄」発表当時、実はあまり良い印象を抱いていなかったと話します。

知名定男さん
「あの「島唄」が出た時期は…、ちょっとむかつきましたよね。“島唄”というのは民謡の総称でしょ。言ってみれば。」

https://www.otv.co.jp/okitive/article/26973/

しかし知名定男さんも、「島唄」を聞いていくうちに、そのうちに込められた想いや宮沢さんなりの表現を理解し、今ではお互い親子だと思えるほどの仲にあると言います。

そんな、宮沢さんが当時組んでいたバンドが「THE BOOM」。2014年にバンドは解散となりましたが、宮沢さんは、沖縄を中心にソロで活躍されています。


冒頭で沖縄の4人組が地上波で音楽を披露するなんて、時代の変化を感じたと言いましたが、CHICOさんはこう言っています。

CHICO CARLITO
「沖縄のシーンに関しては、最近は盛り上がっているけど、YouTubeとかSNSだったり、発信する方法が増えたおかげで、前からイケてたのがようやく注目されはじめたなっていう感覚です。先輩世代もすごいパワーがあったかもしれないけど、世に出ていなかっただけなんじゃないかなって。」

https://www.redbull.com/jp-ja/rasen-20-chicocarlito

確かに、最近沖縄のHIP-HOPシーンが全国区で注目されていますが、僕も聴き始めたのはここ2-3年。

しかし、彼らが10代の頃、彼らがHIP-HOPに出会ったその時代の沖縄はどんな世界だったのか。外に発信されていないからこそ、深いものがあったんじゃないか。まだまだ知らないことも多いですが、”今”の音楽だけではなく、今活躍するアーティストが当時聴いていた音楽や影響を受けた音楽なんかも興味が出てきた。


他にも、こんな引用がある。

例えば、OZ worldがサンプリングしたのは、沖縄の古い民謡の『久高万寿主』。好きなYouTuberで単独ライブにも行ったことのある「リュウカツチュウ」のサイトでもOZworldの引用に触れながら、『久高万寿主』についてとても丁寧な解説をしていました。

「RASEN in Okinawa」のPVは、それぞれの思い入れや馴染みの深い場所で撮影がされたそうです。沖縄で聖地巡礼なんかも面白そうですね。(この前飲んでた時にたまたま、Awichが歌うシーンの「不細工」というお店の前を見つけました笑)

(沖縄出身はもう1人!三浦大知さんも出てました!)