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お金の幸せを手に入れる!Part1

お久しぶりです。小さな経営者のMです。一気に冬めいた季節となり、年の瀬を感じるようになりました。

さて、私は会社で財務コンサルを行っているのですが、業務上、投資用商品の案内もクライアントの方々へしています。
最近、クライアント様からの紹介を受けた新しい方によく見受けられるのが「〇〇さんがここで良い商品を売ってもらったと言っていた。僕にも紹介してほしい!」といった商品紹介の依頼です。
そんな新規のクライアントへ一番最初にお伝えしている「幸せへの近道」における考え方について今日はお話したいと思います。

ただし、幸せという言葉は非常に抽象的で、幅広いものになります。ですので、ここでいう幸せとはお金に関する幸せとさせていただきます!


どちらが幸せに近いでしょうか?

僕によくある話の脱線ですが、ここで皆さまに質問です。
次の登場人物2名の内、幸せに近いのは果たしてどちらでしょう?

 Aさん     Bさん

    ・氏名/Aさん           ・氏名/Bさん
    ・年齢/30代前半           ・年齢/30代前半
    ・年収/1,000万円          ・年収/400万円
    ・支出/   800万円          ・支出/200万円

竹馬の友であるAさんとBさん。同じ大学を卒業後、Aさんは大手商社へ入社。Bさんは中小企業へ入社しました。それぞれ違う道を歩んでいましたが、卒業から10年を経て、大学の同窓会で再会。近況を語り合いました。

年収1,000万円で、支出800万円と派手な交友関係を持ち、金は天下の回り物と言い、人生を謳歌しているAさん。
一方のBさんは、慎ましくも満ち足りた生活を送っていましたが、浮いた話もありません。
Bさんは、今の自分の生活にこれといった不満はないのですが、周囲から羨望の眼差しを浴びるAさんが違う世界の人のように感じ、少し劣等感を持ちました。
Bさんのような場面に遭遇したことがある人もいらっしゃるんではないでしょうか?昔の姿を知っているだけに焦燥感と言いますか、マウントを取られたような気がしますよね・・・。

確かに、一見するとAさんの方が幸せのように感じます。だって、年収1000万円ですよ!?支出だって年間800万円も使っているんです!それだけ使った上で年間200万円も蓄財ができているなんて!!
これは合コンに行けば引く手数多な人気者、裏では「優良物件」なんて言われているに違いありません!!羨ましい!自分が例に挙げておきながらなんですが、ちょっと妬きます!

しかし、僕のいうお金の幸せ者に近いのはBさんなのです。
それはどこを見ればそうなるのでしょう?
年収では、AさんはBさんの2.5倍です!
毎年の貯蓄額(収入ー支出)だって年間200万円と差はありません。

注目すべきポイントは、いくらでその人が満足いく生活をできているのかというところです。つまり、収入に対する支出の割合です。
Aさんは1,000万円の収入に対して、800万円の支出。現状の生活水準をキープするには、毎年働き続ける必要があります。4年働いてやっと1年間の生活支出分が蓄財できる状態です。
対してBさんは、400万円の収入に対して200万円の支出。1年間の労働で、1年間の生活支出分が蓄財可能となっています。

これは言い換えれば、Bさんは、Aさんの4倍燃費が燃費が良いということになります。
「自分が満足いく生活=幸せ」なわけですから、Bさんの方がAよりお金の幸せに近いということはお分かりいただけると思います。

仮にBさんが、配当利回り5%の投資商品を保有し、毎年200万円を積み上げていければ、理論上では約15年で配当金だけで暮らしていくことが可能になります。対して、Aさんが年間800万円の配当を得るためには、Bさんと同じ条件で、約38年かかります。


収入の蛇口に囚われるな!

収入の蛇口のイメージ

よく、資産運用や最近流行りの「FIRE」関連の話題になると不労所得がいくらなんて話題が出てきます。そりゃ働かずしてもらえるお金が多いなんて素晴らしいことですもんね!
実際、私のところへ相談に来られるお客様の多くは、「利回りいくら」とこの一点にかなり重視をされています。そして、皆さんAさんのような生活をイメージしているんです。

自分の年収500万円+不労所得200万円=最高!!

こんな感じです。
確かに、収入の蛇口は多いに越したことはありません。しかし、自分がどのラインで幸せになれるのかというゴールが定まっていない方も多くいます。

このような方達が陥りやすいのが、蛇口を増やして!大きくして!という発想。一方でその資産という洗面台が、Aさんのようにザルのようになっているため、蛇口を増やしても、大きくしても一向に幸せになれない。
しっかりと栓をしていなければ、蛇口を増やすことや大きくすることに追われていくことになります。

果たして、これは本当に幸せでしょうか?

得てしてそのような方は、お金の束縛から脱却しようとしているのにも関わらず、お金を追いかけられています。
そりゃそうですよね!蛇口増やしても、受け止めるものがないんですから!想像してみてください。どれだけ大量の水が蛇口から出ていたとしても、洗面台の底がザルの状態では水はたまりません。垂れ流しているのと同じなんです!
自分の洗面台がザルになっているのにも関わらず、収入の蛇口にばかり気にとられ、お金を求めて動き回って自由な時間がない。本末転倒ですよね・・・。

大事なのは、蛇口を増やすこと以上に、洗面台にしっかりとした栓をするということです!今、現状の蛇口でどれだけ貯められるのか、そこを確認するところから始めましょう!

初めにお話した通り、僕はクライアントの方へこの事を必ず一番初め伝えます。
収入は増やしても支出が伴います。10万円の副収入を得ても、税金等が大体2万円かかってくるものです。つまり、頑張りで得られる収入はその8割程度なのです。
しかし、支出はどうでしょう?余分な部分をカットすればカットするだけ自分の可処分所得(自由に使えるお金)が増えることにお気づきいただけましたでしょうか?

収入からの加点方式で幸せを考えるのではなく、支出からの減点方式で考えることがお金に振り回されない幸せへの第一歩となってきます。

本日は一旦ここまでとしておきます!
次回は、具体的にどのように、資産という洗面台に栓をしていくのかということをお話していきます。

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