【歌詞考察】Mr.Children 「Forever」 〜大人の失恋を経験した、すべての者たちに読んでほしい。そんな一曲。
ぼくはミスチルが好きだ。
気になった音楽は幅広く聴いているつもりだけど、中学時代から未だに新譜を追い続けているのは、ミスチルとスピッツくらいである。
今回考察する一曲 〜 Mr.Children 「Forever」〜
「Forever」は、2010年発売16枚目のアルバム「SENCE」に収録された一曲。
一人の男が女に出ていかれ、部屋でひとり「自分自身がこの恋愛で得たものはなんだったのか?」を振り返るような、そんな切なくも苦い歌詞である。
失恋ソングでありながら、「君と別れて悲しい」とか、「好きだったから忘れられない」とか、そんなチープな表現は一切登場しない。
ま、そんなことが語られている。
ミスチルに関する記憶が「youthful days」あたりで止まってしまっている人にこそ聞いてほしい、至極の失恋ソングに仕上がっているので、アルバムを通しで聴くまでもなくとも、この曲だけは一聴の価値があるとお伝えしたい。
Forever
作詞・作曲 桜井和寿
「Forever」は読んで字の如く、「永遠」である。
誰もが一人のパートナーと時間をともにしすぎると、この関係は「永遠につづくもの」だという、ある種、“たかを括った”ような感覚になるものだ。
失ってから気づく。「あのときこうしていれば」「もっとこうしていたら」というタラレバ。
しかし、無情にも「付け足しても取り消すと言っても」もう、手遅れなのだ。
きっと本気で1人のパートナーと向き合ったことがある人なら、「まるで自分のことを歌っているかのよう」、そんな感覚に陥る歌詞だろう。
もともとは、お互いのことを全く知らない他人同士だったはずなのに、気づけば同じようなもの(影響されて)を好むようになっていたり、人によってはファッションすらも、相手の好みに変化してしまったという人もいるだろう。
そして、最初のうちは頑張っていたはずなのに、いつしかそれがいい意味でも悪い意味でも、演技じゃなく「当たり前」になってしまう。
この歌詞に限らずだが、桜井さんの書く歌詞は、2番の歌詞がほんとうにいい。
(というか桜井さん本人も、「歌詞の中で一番伝えたい部分を2番のサビで表現するようにしていると公言していた)
そして大サビ。
じつは、「Forever」は同じ言葉で、2つの状態を表していることがわかる。
1つめは、「永遠」に一緒に居られると思っていた、過去の自分
2つめは、「永遠」にこの恋を忘れられないのかもしれないという、未来の自分
とはいえ、この歌詞が伝えたいことは「終わりは始まりでもある」ということ。(アウトロはしっかりと、“救い”を感じさせるアレンジが効いていることから、なんとなくそう思うだけだが)
悲しいが人間は忘れてしまう生き物だし、ずっと過去に縛られながら生きていくことを許されない生き物だからだね。
まとめ
どんなに好きだった相手でも、急に冷めることだってあるのが人間である。
恋の気持ちは3年で落ち着くと化学的にも証明されちゃっているわけだし、ある程度は仕方のないことだと、割り切ることも大事だ。
そして男性に多いのが、過去の彼女や中途半端にいい感じになった女性に対して、いまだに淡い期待を抱くということ。
安心してくれ。断言しよう。
ほとんどの女性は過去の男に対して、好きな気持ちがぶり返すことはない。
「女性は前の男のこと、すぐ忘れて強いよねぇ〜」と言っちゃう男もいるが、そうではないと思う。
女性はか弱いからこそ、強い人に乗り換えなければいけないという、ある意味で本能に従っているだけなのである。
フラれたときには、本当にその女性に対して、自分が見合っていたのか真剣に考えてみるといい。
そして自分のレベルを上げてから、再度アプローチするのは良いかもね。
少なくとも、何も変わってない状態でアタックしたって、ウザイだけだ。
恋愛や結婚は常に等価交換という事実を、しっかりと頭に入れておくのが良いかと思う。
ま、そんなことまでは、桜井さんは歌詞の中で言ってないけどね(笑)
まーしー
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