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ダブリン1ヶ月目の話

ダブリンについて

ダブリンに来てから1ヶ月と10日が経った。まだ1ヶ月かというくらい濃密な時間を過ごしている。5月の頭まで日本にいたとは思えない。遠い昔の記憶のようにすら感じる。

ダブリンはなんとなく日本の広島市内っぽい雰囲気。博多ほど栄えてはいない。路面電車が通っていて、中心部はパブ街とブランド店があって栄えているが、少し離れると海や山が広がっている。古城や教会、石畳、昔からあるパブがなんとなく中世ヨーロッパの雰囲気を残している。

物価は正直高い。レストランで食事すると2000円はかかる。マックでもハンバーガーとコーヒーを頼むと1000円くらいする。基本的にはスーパーで自炊をする形になる。野菜と乳製品、パスタ、パンとかは日本と変わらないくらいの値段で買える。(LIDLというスーパーが一番安い。)

語学学校での暮らし

5月18日ダブリンに到着してからは語学学校の寮に滞在していた。イタリア人、フランス人、スペイン人たちとの共同生活は自分を学生時代に引き戻してくれたような気持ちになった。彼らの年齢が20代前半ということもあり、夜中まで騒がしいし、距離感近いし、なんか大学ってこんなだったなあって思い出した。

とはいえ語学学校は1ヶ月しか通う予定がなかったので、すぐに次のシェアハウスを探した。ダブリンでシェアハウスを見つけるのは、こだわらなければ簡単。一人部屋にこだわらなければ、600€以下で見つけることができる。
アプリで探して、運よく一人部屋で600€の家を見つけて、内見し、なんとか契約することができた。

語学学校の授業は午前中のみで、イタリア人、フランス人、スペイン人、チリ人、メキシコ人と同じクラスだった。6月〜9月までの時期はヨーロッパの夏休み時期なので、ヨーロッパの大学生がダブリンに英語の勉強をしに来ている。ヨーロッパの友達を作るにはいい時期だと思う。学校によっては日本人が多いところもあるみたい。日本にいるときにエージェントを通さず直接メールを送って入学の手続きをしたから、エージェントとの関わりがない学校だったのかもしれない。

授業は9時から13時までで、文法、リスニング、スピーキングをグループ形式で行う。最初に入ったクラスはB1+というクラスだった。グループ形式だからあんまり喋る機会がないのかなと正直来る前までは思ってた。実際は、授業の中で2人組を作ってディスカッションをしたり、話し合う機会が多く設けられていて、英語を話す時間が多い授業スタイルだった。途中からB2クラスに昇格したけど、そこでもお互いに話し合う時間とか、ゲームとかが多く取り入れられていたので学校全体としてそういう方針なんだと思う。日本の英語教育もこうすれば良いのかと、勉強になった。
ぜひダブリン来る方はこちらの学校おすすめです。

学校にいきながら携帯の開通とIRPカードの取得をした。時期によってはIRPカード(3ヶ月以上ダブリンに滞在する方は必須の在住証明カードです)の発行にすごく時間がかかる。IRPカードを発行すためには、役所に行く必要があるのだが、事前予約がマストで必要。しかも電話での予約のみで日程は指定。かなり後の日程を指定されることがあるので、事前に日本から国際電話で事前予約をしておいた方がベスト。IRPカードは2週間程度で自宅に発送されます。

仕事探し

2週目くらいから仕事探しを始めた。基本的にはindeedとjobieというアプリで多くの求人が出ているのでそこから応募する。最初の方はホテルの受付業務をしたかったので、ホテルメインに応募していた。すぐに1件返信がありすぐ面接することができた。あくまでパートタイムの夜帯の仕事だったから正直そこまで事前練習をせずに望んでしまった。

面接では経歴について事細かに聞かれた。前職では何をしていたのか、何が楽しかったのか、何が辛かったのか、なんで辞めたのか、そこで何を得たのか。なんでホテルで働きたいのか、なんでここのホテルなのか、何がこのホテルの魅力なのか。就活の時より深掘りされた。全く上手く喋れなかった。「他のインタビューの人もいるから、あなたが良かったら電話するね!一緒に働けるのを楽しみしてるわ!」と言われたが、落ちるのは分かってた。案の定その後連絡はなかった。

そこから、履歴書を送っても送ってもどのホテルからも全く返信がなくて、気がづけば語学学校も終わり、私はシェアハウスに移った。

なけなしの貯金はあるものの、働けないと貯金が尽きるのはもう時間の問題。語学学校が終わってからは、履歴書を直接店舗に持っていくスタイルに切り替えた。履歴書もこれまでは文章で経歴を並べた、一般的なものだったが、目立つ履歴書に変えたくて、写真付きで色付きのものに切り替えた。

履歴書ver2

それでも全然連絡が来ない。まじで何もない。シェアハウスの大家さん曰く、6月は皆が夏休みシーズンに突入しているので、現地の学生がこぞってバイトを始めるらしい。最悪のシーズンに来てしまったことをそこで痛感。そりゃそうだよね、英語話せる現地人の方が良いに決まってる。あと10ヶ月で辞めるって分かってる日本人を採用するメリットないもの。

ダブリンに来てから毎週日曜日に日本人と日本語を勉強したい外国人のためのミートアップに参加していた。そこで日本人コミュニティのLINEグループに入れてもらい、そこで仕事の情報がたまに流れていた。

今週の月曜日たまたまキッチンポジションの空き情報が流れてきた。すぐに連絡を取り、現地担当者に履歴書をメールで送ることができた。次の日に面接に来れるか?との連絡があり、ようやくダブリン2回目の面接。前回の苦い思い出があったので、事前にいろんな質問とその回答を頭の中で作ってから面接に向かった。

面接の経験があったので、前回ほど緊張せずお話しすることができた。日本での仕事経験と、大変だったことは聞かれた。あとはキッチンポジションとしてどのように振る舞うかの質問があった「一番忙しいランチの時間に、あなたの目の前でお皿が割れました。どのように対処しますか?」なかなか難しい質問だった。

一通り答えると、このあともう一人面接の予定があるから、明日まで待っててとのこと。でもなぜか今回は少し自信があった。澱みなく話せたし、言いたいことをきちんと伝えることができたから。次の日メールで採用通知が来た。

大切なのは事前の準備だなとつくづく感じた28歳。そんなの当たり前だけど、なかなか準備できてるようで準備が足りてないことが多い。ワーホリを通して改めて自分を見つめ直す機会になっているなぁ。

1ヶ月の総括

仕事探しを始めてから丁度1ヶ月かかった。この1ヶ月すごく不安だった。英語の壁を超えて仕事を見つけて、現地で働いている日本人に対して、より尊敬の念が増した。みんなすごいよ。心強くないと、いつでも折れそうになるもの。

日本ではワーホリなんて遊びだよ、日本で仕事続けた方がいいよって言う人もいた。でもこんなに必死になって生きた経験に勝るものはないよ。ワーホリに来た人たちはみんなこの時間を無駄にはできないと思って必死に挑戦している。必死に勉強している。ワーホリは全く簡単じゃないし、遊びじゃない。苦労することの方が全然多い。

この1ヶ月でワーホリの楽しい面と辛い面の両方を体験することができた。来週から仕事始まるけれど、心強く持って、自分がワーホリに来た意味を見失わないように日々過ごしたい。





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