家族で万年筆はじめました
自分は万年筆を毎日使っているのですが、今回、妻と娘(7歳)も一緒に万年筆を使い始めました。というのも、プラチナ万年筆から、なんと娘と同じ名前の万年筆「六花」が発売されたからです。 トップの写真の万年筆です。
プラチナ万年筆
プラチナ万年筆は、日本では、パイロット、セーラーとならぶ3大万年筆メーカーです。プラチナ万年筆で、有名なのは#3776という万年筆で、富士山の標高を名前にしています。その思いは、「この万年筆は日本最高峰の品質を目指す」という意味で付けられたそうです。
この富士山にちなんで、富士山をモチーフにした、富士五湖シリーズなど発売されていました。
2年前から始まった富士旬景シリーズは、富士山の美しい景色をモチーフにした万年筆で、2017年に春のイメージで「春暁」、夏のイメージの「薫風」、そして今回、冬をイメージした「六花」が発売されました。
「六花」とは、ご存知のことも多いかもしれませんが、雪の結晶の意味があり、それにちなんだ切子模様がきれいな透明な軸の万年筆です。
https://www.platinum-pen.co.jp/fountainpen_century_rokka.html
家族で3本(1/800)
今回、なんと、この限定で2500本しか作られていない万年筆をなんと我が家で3本も購入してしまいました。欲しかったのに、変えなかった人がいたら本当に申し訳ないのですが、家族3人で一人一本ずつずっと使い続けていく予定です。
今まで、万年筆に興味のなかった妻もどのインク入れようかなとそわそわし、自分が万年筆にインク瓶からインクを補充するところを興味深そうにみていた娘も万年筆デビューに喜んでいました。
さぶろっか18 なんちゃって。。
万年筆って
万年筆はその書き味だったり、インクの濃淡みたいな楽しさもあるのですが、構造的にも、調べると毛細管現象、空気の圧力でインクを押し出すなどの結構な化学現象でできていて、興味を惹かれるものです。
基本的には金などでできたペン先(通はニブと呼びます。)にペン芯という心臓部分から送り出されたインクをニブの先の溝まで毛細管現象で運んできて、文字が書けます。ニブの先には、合金で非常に硬い金属をつけており、長期間書き続けることができます。しかし、このペン先もすこしずつ紙との摩擦で削れていき、いわゆる経年変化(自分の書き方にあった進化をしていく)ところが万年筆の魅力です。(オタクは育軸とよびます)
文豪の北方謙三さんは自分で研磨して調整してから、原稿を書くそうです。
ペン芯に関しても、4月に万年筆通にはとても有名なフルハルターでお話を聞いたときには、なんとペン芯も成長するというお話も聞きました。
先ほど心臓部分と呼んだペン芯はニブの下にくっついているパーツです。この部分は多くの溝からできていて、ペン軸のタンクからインクを取り出し、空気穴から空気を取り込んでニブまでインクを送ります。この機構もインクを通し続けることによってスムーズになるとのことです。
実は、フルハルターで購入したM800という万年筆も当初は若干書き初めにカスレがあったのですが、おっしゃられた通り1か月くらいしてスムーズにインクが出てくるようになりました。
薫風とM800
一生使い続けられるもの
最近では、ファストファッションのような1回使ったら終わりという文化が広がりつつある中、長期に使うことが前提となる万年筆はとても重要な示唆を与えてくれるように思います。
自分なりに育てていくという考え方はゲーム的な側面もあります。このおもしろさをぜひ娘にも知ってもらい、末永く、一緒に万年筆ライフを楽しんでいきたいと思っています。
最近は、一つのノートに家族3人で、お揃いの万年筆にそれぞれのインクを入れて交換日記を書いています。
(だいたい食べたものの話になるという・・・・)
万年筆に興味を持たれた方
こちらの本がおすすめです。最新号は六花が表紙。
バックナンバーはKindle unlimitedにもなっています。
万年筆の歴史、構造などはこの本もおすすめです
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