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ほとけさまのおしえ「七夕に想うこと」

 以前、文月(ふみづき)と題した投稿をいたしました。

 文月とは「和暦」で、今の七月のことを言います。

 ではなぜ七月のことを文月というのでしょう?

 それは「七夕の夜に書物を開いて夜気にさらし、書の上達を祈る風習があった」ことからだそうです。

 それ以外にも七夕の短冊といい、お中元や暑中御見舞いといい、何かと「書をしたためる」ことが多い時期でもあるのでしょう。

 今年大ブレイク中の「光る君へ」でも書を送り合って心を通じていた、平安貴族の有り様が描かれております。

 さらさらと思いのままに書をしたためるのは誠に風流ですよね~。

 考えてみれば、人は文を通じて様々な方の想いや考えを、時代や場所を超えて伝えることができますよね?

 お経を読めるのも、偈文や和讃をお唱えできるのもご先祖様の書かれた書物あってのことです。

 そんなことを思うと、こうやって残せる方法があるというのはありがたいことです。

 そして今日の七夕の日には、願いを短冊にしたためて笹の葉に飾ることで、織姫様と彦星様のように願いを叶えることができると言われております。

 仏教では感謝をお伝えすることを大切にしておりますので、「感謝できる心持ち」を願ってみるのもいいかもしれません。

 そして今は亡き故人様の「思いや生き方」にそっと触れてみる。

 きっと「夜空のむこう」の極楽世界から、その様子をほほえみながら見ていてくださっていると思っております。


☆今日の一句☆

 七夕に
   感謝の想い
       風に揺れ


 

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