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ほとけさまのおしえ「焼き物」

 旅に出るときは、あまり「お土産」を買わないようにしております。

 それは「リュック一つ」しか持たない旅では、荷物になり重くなるからです。

 また人に上げるにしても自分で食べるにしても、「旅の雰囲気」は半減するような気がするからです。

 その時その場所で味わい、その思いを心に刻む事が一番のお土産だと思っております。

 でも、時にはお土産を買い求めるために旅程を組み入れたりすることもあります。

 それは「焼き物」を求めるときです。

 全国には様々な焼き物の産地があり、それぞれに特色があります。

 そしてその土地の「粘土や風合い」が、「凝縮」されているように感じるのです。

 例えばご飯を食べる茶碗は「石垣島の北端の窯元」で買い求めました。

 また愛用のコーヒーカップは那覇の「やちむん通り」のお店で買い求めたものです。

 そしてそれらを使う時には、その時の情景や、窯元の方と交わした会話なども思い浮かぶのです。

 そんなふうに日常生活の中でもふと思い出に浸ることができます。

 そして中に入る物に関わらず、ちょっとだけ心が豊かになるような気もします。

 冷や飯にペットボトルのお茶をかけるだけのお茶漬けも、おいしく感じるのは「焼き物のおかげ」なのかもしれません。

 そしてそれは仏教に触れるときにも言えるのではと思っております。

 今までと変わらない生活も、今までと同じものも、心が「安らか」であれば全然違ったものに見えてきますよね?

 仏教が心を彩る「焼き物」のように、あなたの生活に「馴染んで」くれれば嬉しいのです。


☆今日の一句☆

 冷や飯の
    お茶漬けすする
          夏日かな

 

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