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仏教に学ぶ生き方、考え方「墓じまい」

 最近は墓じまいをされる方が増えてきております。

 この田舎でも、「墓じまいをしたいんですが、、、」という相談を受けたりします。

 聞けば、息子さん、娘さんが関東に生活の拠点があり、こちらにお墓があっても「面倒を見ることができない」のでということです。

 墓じまいをしても、埋葬されているお骨はむやみに動かせませんから、改葬許可を役所で取らなければいけません。

 そして新たな埋葬場所も探す必要があります。

 合同の永代供養墓や樹木葬、そして散骨葬などが流行りだそうです。

 お墓の捉え方もそれぞれだと思いますが、ひとつ気をつけなければならないのは、合同墓の場合は「お骨は戻ってこない」ということです。

 つまり、将来考えが変わったとしてもお骨を戻すことはできません。

 つまり自分がいざ命を終えるとき、親や連れ合いと「一緒に埋葬してほしい」と思っても、それは叶わないのです。

 それを十分承知の上であれば、合同墓もいいかもと思います。

 私がお墓にお参りさせていただく時には必ず皆さんのお墓にご挨拶をいたします。

 もしお墓にお参りする時には、自分のお墓だけでなく、全体を見渡していただき、お参りをする事によって、皆が必ず命終わる時があることを実感できると思います。

 そして百年後には今生きているほぼすべての方がお墓に入るという事実を思い起こしながら、この時を過ごしたいと思うのです。


☆今日の一句☆

 墓地のこと
            ボチボチ考え
                     儚き(墓なき)世

 

 

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