仏教に学ぶ生き方、考え方「読経のときに何を考えているのか?」
お坊さんに関する質問で、けっこう多いのが、「お坊さんは、お経を読むときにどんなことを考えているのですか?」というものがあります。
これは「心の内側」のことですので、お坊さんによっても様々だと思います。
そもそも、お経を読んでいるときに「他事」を頭に思い浮かべることができるのでしょうか?
これは私の場合ですが、「ズバリ」できます。
あんな難しいお経を唱えながら、それ以外のことを考えられるなんて「すごいですね~」と思われそうですよね?
でもお経を「暗記」するくらい読み込んでいれば、それは可能です。
ちょうど「車の運転」を思い浮かべてもらえればいいと思うのですが、皆さんも車の運転のことだけ考えているわけではないでしょう。
「運転しながら」も歌を聞いたり、仕事のこと家族のことを考えたりしているはずです。
それと同じことが読経のときにも「起きうる」のです。
では、何を考えているのかということですが、私はまず皆さん全員が「お焼香」をできるようにお経のスピードを「調整」することです。
お焼香の途中にお経が終わってしまわないように気を配っています。
次に多いのが、今日の「法話で話す内容」に関することです。
話すことは事前に考えていますが、挨拶で交わした話題や、興味のありそうなことを踏まえて、内容を「微妙に」変えています。
より伝わりやすいようにと考えているのです。
ということで、他事を考えてはいますが、「法要」に関することばかりですので、どうぞ「ご安心」くださいませ。
☆今日の一句☆
読経中
他事想う
度胸なし
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