ほとけさまのおしえ「袈裟」
冷たい雨もあがり、今日は朝から晴天です。
花粉は気になりますが、こんな時には、たまった「洗濯物」を洗って干すにはいい日和です。
ということで朝から「手洗い洗濯」をしておりました。
普段着二着分に、「白衣や黒衣や足袋」なども洗います。
それを三回に分けて押し洗いをしては物干し竿に干していきます。
ちょうど二列の竿に余すところなく干すことができました。
法衣は汚れが目立たないですが、意外と汚れているものです。
お線香や焼香の煙が炊き込まれて、なんともいえない香りが漂ってきます。
お焼香の時の香りとはまた「違った」香りになるのです。
それを水を何回も替えながら泡で押し出していきます。
そうすると洗剤がほのかに香る衣になります。
これに袖を通してお参りするときは、ちょっと清々しく声も出せそうです。
今は法衣に袈裟をかけたり巻き付けたりするのが一般的ですが、もともとお釈迦様は「袈裟(けさ)」と「裳(も)」だけを身につけていました。
袈裟はお釈迦様が出家をして最初に出会った「猟師」と服を交換されたことにルーツがあるそうです。
その猟師の服は、ゴミ捨て場から拾ってきた布端を「縫い合わせたもの」であり、これが袈裟の始まりと言われております。
つまり袈裟を身につけることは、「出家をして、一切の煩悩を断ち切っっているという証」であるとも言えます。
そして如来様は袈裟などの布以外は身に着けておられないのです。
今はきらびやかに見える袈裟も、元は「糞掃衣」(ふんぞうえ)(ごみ溜めを掃いて集めた衣)であり、「執着を離れる」という心持ちが込められているのです。
☆今日の一句☆
お釈迦様
着るものひとつ
こだわらず
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