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仏教に学ぶ生き方、考え方「水も滴(したた)る皐月晴れ」

 風薫る「五月」、今日は雲ひとつない晴天になりました。

 こういう日は、やはり何をおいても「手洗い洗濯」です。

 「衣服一式」、「水着一式」、「法衣一式」を順番に洗いました。

 そして絞らずに物干し竿にかけると、「水滴」がポタポタと滴り落ちます。

 私はなぜかこの「瞬間」が最も好きなのです。

 本願寺派の中興(ちゅうこう)上人に「蓮如上人」がおられます。

 この方がある方から悩みを相談されたことがあったそうです。

 その方は「ありがたい仏法を聴聞して、その時は心が和やかになるけれども、またすぐに貪瞋痴の心が湧いてくる。私の心は仏法を掬おうとしてもすぐに仏法が滴り落ちていく笊(ざる)のようだ」と悩みを打ち明けました。

 その時に蓮如上人は「じゃ笊ごと水の中にどっぷりと沈めてしまえばよろしいじゃないですか?」と言われたということです。

 その発想はほんとに「素晴らしい」と思います。

 何かを掬おうとせずに、そのものに「浸かって」みる。

 そして私は「仏教」や「プールの水」や「この素晴らしい世界」に身を任せて、どっぷりと浸かりながら「プカプカ」と浮かんでいたいなと思っております。


☆今日の一句☆

 生活に
   取り入れるでなく
          そのものに


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