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仏教に学ぶ生き方、考え方「亡くなった方を偲ぶということを仏教ではどう考えるのか?」

 人がお亡くなりになると、「悲しみや後悔」などの様々な心持ちが「渦巻く」ものです。

 しかしそれは時と共に癒やされ、在りし日を偲びながら、故人様への「感謝の想い」に変化をしていきます。

 これは宗教観によって変わるものではないと思っております。

 ではなぜそこに宗教が必要になってくるのでしょう?

 真宗では、「人が亡くなる」ということを通して「慈悲と智慧」の心持ちに気づくことが大切にされていると思います。

 故人を偲び、故人を想うということを「拡げて」世の中を見ていくことこそが「宗教の役割」ではないかと思うのです。

 阿弥陀様は「摂取不捨の御利益」をお与えくださいます。

 これは、「しっかりと抱きしめて決して捨てない」という御利益です。

 そうすると、故人様がその御利益で救われるように、今までの様々な方も「同じように」救われてきたはずです。

 つまり阿弥陀様は全ての皆様が救われ「集まった形」であるとも言えます。

 なので阿弥陀様にお念仏させていただくことは、故人様はじめ、「すべての方へ」のお念仏をさせていただいていることと同じになります。

 「故人様の想い」から「この世のすべての方への想い」に高まっていく。

 これこそ真宗の「大切な考え方」なのかなと感じております。


☆今日の一句☆

 故人様
    救われていく
          皆ともに

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