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仏教に学ぶ生き方、考え方「出会うということと別れるということ」

 人は毎日の生活で誰かに出会っています。

 すれ違うだけの人もそれはそれで出会いですし、ネットの書き込みの中だけでも出会いはあります。

 ここで見落としがちなのは、出会うことばかり考えたり、出会うことばかり求めたりする人が実は多いのではないでしょうか?

 でもよく考えてみれば「出会い」の数だけ「別れ」もあるはずです。

 これを「会者定離」(えしゃじょうり)と言ったりします。

 そしてどんな出会いでも必ず別れがあることが「定められていますよ」と教えられているのです。

 例えばすれ違うだけの人は会ってすぐに別れているから、すれ違っていられるのですよね?

 法要でお宅に訪問したときも、「どうもお招きいただきありがとうございます」から始まり「ではまたよろしくお願いいたします」で別れます。

 もし、別れたくないと何日も「居座ったりしたら」大変なことになります。

 そして、人生の殆どを一緒に「出会っている人」もいるかもしれません。

 でもその人とも必ずいつかは「別れる」のです。

 でもそれではちょっとあまりにも辛いですよね?

 必ず最後が別れになるなんて、出会いは残酷すぎると思いませんか?

 でも実は浄土仏教では、「また再び必ず会える」と言われているのです。

 必ず別れが来るのに、また必ず出会えるなんて、何言ってるのかわかりませんよね。

 実は皆が「必ず」お浄土に救われるのだから、「必ず」お浄土で会えるとされているのです。

 これを「倶会一処」(くえいっしょ)といって、よくお墓に刻まれていたりします。

 必ず別れるけど、「必ず会える教え」があれば安心して過ごすことができるのではないでしょうか?


☆今日の一句☆

 お浄土で
    別れは会うの
         はじめなり

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