見出し画像

[R4.1/23〜1/29]書きたくなった3曲

 こんにちは。シリアスファイターです。


 今年に入ってバカみたいなペースでライブに行っていたため、今週は久しぶりにライブがなくて寂しい…、

 と、思うことはなく、聞きたかった新しい曲などをまとめて聞く時間ができて、自分の中の楽しいが続く中で、特筆しておきたいものをピンポイントにまとめました。

 お付き合いいただける方は是非お付き合いください。それでは。

① 緑黄色社会「キャラクター」(アルバム“Actor”)


 1年数ヶ月振りのアルバム。

広く世間に受け入れられるロックバンドとして活動していくんだという決意や覚悟を感じました。

 タイアップ曲がアルバムの大部分を占めていると、表情が変わり過ぎてまとまりなく聞こえることもあります。

 しかし、むしろ、表現の幅広さを持ってどんな場面もポップに昇華して演じきってしまうActor=俳優(このバンド、聞いているリスナー)であるというコンセプトで、一本の映画を見ているようにまとめられた、このアルバムに非常に興奮しました。

 特にそのコンセプトを印象付けているのがこの曲。

 バンドの代表曲「Mela!」を彷彿とさせる明るくポップなサウンドに載せて歌われるのは、

「どんな人でも、世界で唯一の一人。そんな君がもがき生きる姿が好きだし、愛すべきだ。」

 という、SMAPの「世界に一つだけの花」を彷彿とさせるポジティブなメッセージです。

 ここまで肯定的なメッセージが書けるのは、生半可な覚悟ではないと思ってます。

 というのも、人を肯定する音楽には「説得力」が必要です。

 この曲の最後は、

“この舞台に生まれてきた全てのことは
 産み出されたただそれだけで意味があるから“

 という1文で締めくくられますが、ここだけ切り取ると、「無意味な努力だってあるじゃないか!!」みたいなことを感じる人もいると思います。

 ポジティブであること、ポップであることは、音楽を生きる力に、人に届ける力にする威力が強いですが、そこに至る道程(過程)=説得力が伴っていないと、威力はほぼ皆無です。
(偶然、一部をかいつまんだ時に、勝手に元気になれるとかは時と場合によってありそうですが)

 ただ私としては、(特に)前2作のアルバムまでの曲で、人間の内面や心の葛藤など、内側から湧き上がるものをこれでもかと描いてきたからこそ、より聞き手を、外側の世界を意識したこのメッセージに繋がっているという説得力を感じます。

 この曲単体で聴く人にとっては「そんなことは知るか!」という感じだと思いますが、リョクシャカがこれからも活動を続けていく中で、追っていく人には、この説得力が自然と伝わるのではないかと信じています。

 後、これは個人的な印象ですがボーカルの長屋さんの声は、こういうポップでテンポ感のある曲以上に、ミドルテンポの曲(今回のアルバムでいう「LITMUS」とか)でより表現力が映えるような印象があります。

 本人も、決して外向的なタイプの人間ではないと度々発言していますが、それでも圧倒的に聞く人の耳に残る表現力と、力強い声質を持って、あらゆる曲を歌いこなす絶対的な存在だと思っています。
 この曲でも、ポップな曲を歌いこなすべく、また新たな扉を叩いているなという印象がありました(よりキラキラした明るい声質に聞こえました)。

 実際「Mela!」の後、リリースされた曲たちはそれとは違うテンポ感やリズムパターンを用いた曲のリリースが続いた印象ですが、
「Mela!」で一定の評価を得られたバンドとしての立場や期待を受け止めた上で、
アルバムをリリースするこのタイミングで、
満を持して明るいテンポ感のある曲を堂々とアルバムのリード曲に持ってくるという、自信と覚悟と情熱……すごすぎます!


 このバンドの目指す理想の姿=国民的バンドになるために、これくらいの強いメッセージが必要だし、ポップでテンポ感のある曲でも軽やかに歌いこなす度量や力量だって必要だと感じたからこそ、ここまで直球な曲とメッセージ、歌で勝負しているように感じました。

 全体を通してポップで聞きやすいアルバムになっている一方で、そういう内側に燃える情熱から、ロックバンドとしての気概を大いに感じるアルバムでした。

② the dadadadys「ROSSOMAN」


「”teto”が”the dadadadys”になって、正規メンバーに新しいドラムの方が加入して、そしてこの↓めちゃくちゃチャラいアー写・・・!?」

公式Twitterから拝借しました


 と、朝から思考停止していた1/26(水)。

 「・・・いかんいかん!」となり、ひとまず新曲が早速配信されていたので聞いたところ、この情熱たっぷりのロックサウンドに頭を平手打ちされてスッキリ目覚めました。

 イントロの遊び心たっぷりのギターフレーズ、ブリブリ歪みまくるベース、目まぐるしく変わる曲展開と、まさしく朝の私の脳内のように振り回される、気付けばこのロックバンドの虜となっていました。

 喪失とか別ればかりでまさしく「ギリギリ」の人生を生きていても、命があればなんだってできるじゃん!と、自然と自分を鼓舞したくなるような衝動に満ちた音と歌詞が、ずしっと胸に刺さったことで、この日の通勤時間は溢れんばかりの無敵感でした。

 バンド名が変わろうが、今近くにいる人とロックバンドをやるだけという小池さんの意志とともに、今年要注目です。

③ DOPING PANDA「Imagine」

「ふう~、一週間の仕事終わった・・・」と脱力感とともにスマホを開くと、


 脱力感は何処へ・・・、飛び上がりましたよ!

 解散して10年、私が聞き始めたのは小学校6年生の終わりくらいで、とっても踊れてかっこいいロックバンド!の代名詞として大好きなバンドだったので、それはもう飛び上がりましたよ!

 紛れもない「miracle」!


 そしてこの新曲!「Imagine」!


 英語のリスニング能力皆無の私にとって、歌詞の全貌はまだ全く分かりませんが、この、聞いてるだけで別次元へ連れて行ってくれるような高揚感。

 ロックスター・フルカワさんのキラキラしたテクニカルなギタープレイ、タロティさんの冷静かつ安定感たっぷりのベース、ハヤトさんのリズミカルなドラム、
 55秒付近で、3人のアンサンブルが爆発した瞬間、紛れもなく踊れるロックバンド、DOPING PANDA帰還を告げたこの曲に、最高の週末が幕を開けました。

 絶対ライブ行きたいので、近くに来てくれるまで…待ちます!

 ひとまず3月のアルバムが待ち遠しいです。



 リョクシャカパートが長くなりましたが、熱量は残り2曲も変わっていません!

 バンドというのはいつ終わったり、変わったり、復活したりするかわかりません。

 今見れる、聞けるバンドは今のうち堪能し尽くしたい、と再び思い起こさせてくれた上記3曲を初め、今週も出会えた全ての音楽に感謝です。


 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?