HALF SPORTSのアルバム

ほんとうは毎日のように書いていこう!なんて意気込みがあったわけだが、なんとなく間が空いてしまった。

前回のを書いてからあとにリモートワーク状況になって、なんか仕事もまあまあ忙しくてパソコンで文を書くって感じになんなかったんですよね。あとはライブハウスとかが厳しい状況になっているということに関して自分なりにうーん、どうするべきなのか?とか唸ったりしていたわけです。

でも、なんか書きたいという気持ちもあるので、再開したい。

今日はHALF SPORTSの3rdについて書いてみようかな、と。

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岐阜/愛知のバンドであるHalf Sportsはいわゆるインディ・ロックの範疇に入るバンドでして、Target Earthの色とは少し離れる感じもあるのだけど、いろいろ接点があるんで応援している。

ドラム / ヴォーカルの金森くんとはいつから話すことになったのだろうか、よく覚えてない。Half Sportsの1stが出たのが2012年なので、それよりは前だな。結構前だな。よくライブで見かけるようになったおぼっちゃまみたいな刈り上げの若者という認識だった。その前後で当時You Got A Radio!のイワヤンがレーベルを作ってHalf Sportsを出す!ということでイワヤンにもいろいろ相談されたような気もするが、何を相談されたかは忘れた。2012年の7月にイワヤン、金森くんと飲みにいった写真があったので上げとく(笑)場所は僕のホームグラウンド渋谷の三平ね。

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とにかくHalf SportsはSuperchunkやPIxiesなどを通過したオルタナティヴ色あるパワーポップという解釈をまとって爽やかにシーンにCDを投入した。

その年の11月、僕はHalf SportsをDomNicks(Dom Mariani+Nick Shepherd)のO-nest公園にブッキングした。ライブは最高だったけど、動員としてはTarget Earthの来日企画でも1、2を競う失敗だった。僕はHalf Sportsのプロモーションになればいいよな、とか甘い考えで誘ってしまったが、東京までわざわざ来たのに申し訳ないことをしたな、、、と。

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そんな仕打ちをしてしまったのだけど、次の年、2013年にケン・ストリングフェロウとツアーで行った名古屋にメンバー見に来てくれて嬉しかったね。

2014年に彼らがセカンドを作った。このときもイワヤンに相談を受けた。伊藤さん(クッキーシーン)にコメントをもらいたいってことだった。伊藤さん地元が愛知県だし、いいんじゃない?ってことで紹介したんだけど、まあまあめんどくさかったらしい!笑 ここでは詳しく書かないですが、いわゆるアティチュードのすれ違い?かな。

で、僕は彼らのためにインタビューをすることにした。そのときのインタビューがウェブに残ってました。読んでみて。

名古屋、岐阜を中心に活動するインディー・バンドHALF SPORTS『MILD ELEVATION』

このセカンドもインディのレベルでは頑張ったプロモーションをして爽やかにリリースされたけど、大きな話題になることがなく、ただ時が過ぎていった、、、リリース時にクッキーシーンwebにて森さんが書いていたレビューにおける懸念がそれを言い当てていたのかもしれない。

少し長いが引用する

「余計なお世話かもしれないが、筆者は一つ懸念を抱く。彼らの音は、ゴリゴリのハードコア・パンク勢からは遠く、より柔らかな音を奏でるネオ・アコースティック・リヴァイヴァルな若手バンドとも違う。マイナーなインディー・ロック村のなかでもさらにカテゴライズされにくい、受け入れられ難い位置にいるのではないかと。しかし、自分の信念を貫くというのは得てしてそういうことだとも思う。周囲に流され本意ではない音楽を演奏してそこそこ成功するくらいなら、信じるスタイルに固執して注目されない方がなんぼかマシ。本当にしたいことをすれば、例え失敗しても悔いはない。むしろ、演者も観客も一体になって楽しめるような音楽はその地点からこそ生まれてくるはず。」(森豊和)

これが2014年のこと。

この後も金森くんとはライブやぷあかう等で顔を合わすことはあったが、Half Sportsのことは話題に上がらなくなっていた、、、

またまた時が流れて2019年、なんと、Rockbottomのドラムとして金森くんが加入、ということになった。どういう経緯か知らんけど!Rockbottomは稲垣、こうじ、宮城くん、グレッグという編成でしばらくやっていたが、宮城くんが自分のバンドに専念するということで抜け、グレッグも掛け持ちが多いという理由もありなかなかスタジオに入れない状態で稲垣とこうじで曲作りを続けていた中で金森くんが加入となった。新編成でのRockbottomは何回か観たけど、ある意味過渡期と言えるだろうね。もうちょっとしっくり来たら新しいフェーズとなりそうな。

そんなこともあり、金森くんと顔を合わせる機会が増え、Half Sportsが2年くらいかけて録音を続けていたということを聞く。それで、今回は自主リリースとしてやってみたいんです、という話だった。

で、何月だっけ、珉亭の2階でRockbottomのミーティングをやったんだけど、そのときにできました、とCDRをもらった。それでそのままぷあかうに移動してみんなで聴いたんだよね。

うん、これはなかなかすごいものを作ったね。と思った。でもセカンドのときの森さんのレビューもよぎったわけで、なんというか、インディーロックとしてど真ん中の存在感があるんだけど、それゆえか孤高感もあるというか。「売れる」っていうことをゴールにしてないのは当然なんだけど、売れて欲しいな、と思うわけです。それでリリースしてそのまま世の中がコロナ禍に飲み込まれてしまった。

このアルバムがこのあとどのような評価を受けるのか興味があるが、僕はテレワークしながら、このアルバムを毎日の聴いていて、あとで2020年のコロナ禍を思い起こすときに頭の中で鳴り出す音楽になるのではないか、と思っている。

どこで買ってもらってもいいんだけど、Target Earthでも一応扱いあるので、興味持った方はこちらまで。





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