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#46 「再びの生きがい」-『鬼』から『福』へ

1.今日は子供の日、『立夏』

今日は子供の日、そして、二十四節気の『立夏』です。「立春・立夏・立秋・立冬」、4つの”立”「春・夏・秋・冬」の中で、最も取り上げられることが少ないように思われます。毎年、ゴールデンウイークのさ中に迎えるためかも知れません。

今日は、新緑が目にまぶしく、風がさわやかで心地よい一日でした。『夏立つ』ーこれから夏に向かって季節が動き始める予感がします。

昼と夜の長さが等しい「春分」(3月21日)から、ほぼ2週間刻みで、「清明」(4月5日)、「穀雨」(4月20日)と過ぎ、そして「立夏」。
この間、日の出は早く、日の入りは遅く、日照時間は長くなりました。

東京の日の出 日の入り(国立天文台暦計算室)

2.”時代の証言者”ー「鬼から福へ」

読売新聞の”時代の証言者”で、堀田力さん(公益財団法人さわやか福祉財団会長)の「鬼から福へ」が連載中です。

連載は、堀田さんの88歳の誕生日の4月12日に「司法30年 福祉に30年」という見出しで始まり、今日が連載の第18回。特捜検事時代のロッキード事件を中心に、「」と呼ばれた特捜検事としての半生が描かれました。

”時代の証言者”は、毎回30回前後の連載であり、恐らく、次週あたりから、後半の「」の話になって行くのだと思われます。

3.「再びの生きがい」 一貫して続くもの

同著は、堀田さんが1991年にさわや福祉財団を設立後、初めて上梓した本です。私は第一刷(講談社:出版日は1993年7月21日)を、すぐに購入して読みました。

特捜検事からボランティアへ」ー180度の転身ともいえる堀田さんの生き方に、私は大きな関心と興味を持ち、その後、一人のロールモデルとして堀田さんの生き方を見て来ました。

前回のnoteで、小椋佳さんのことを書きました。(本日、群馬の高崎芸術劇場で、ファイナル・コンサート・ツアーの後半戦が幕を開けましたが、有終の美を飾って欲しいと願っています。)

「銀行員」からの『転身』とも言える小椋さんのキャリアは、「同心円的キャリア」(大久保常夫氏)と称されました。世間一般の他人の物差しではなく、自分自身の確固たる判断軸を持っていたからこそできた、ブレることのない選択と決断だったと思います。

堀田さんの「司法からボランティアへ」の『転身』も、周りからは驚きを持って受け止められましたが、堀田さんは語っています。

再びの生きがい」(講談社1993年)より抜粋

堀田さんが、30年間の「福(祉)」との関わりを、どのように振り返るのか、”時代の証言者”「鬼から福へ」(後半)は、興味が尽きません。

小椋さんや堀田さんの生き方は、世間一般とは違う極端なものと見えるかも知れません。しかし、ご本人の中では、ブレることなく一貫して続く、大切にしたい価値観と大きな判断軸のもとに、実現されたものではないでしょうか。ここには、ミドル・シニアがキャリアを選択する上で、大きなヒントがあるように思います。












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