見出し画像

#17 5年前の今日、渡辺和子さんの教え

1.2016年9月26日(月)の日本海新聞で渡辺和子さんの記事に遭遇

noteは毎週月曜日の投稿と決めているのですが、先週は、「10年前の今日(2011年9月21日)」に思いを致し、火曜日に日野原重明先生の想い出を投稿しました。

本日、Facebookのニュースフィードに”Facebookでの過去の思い出 小矢野 正夫さん ― Facebookでシェアした5年前の投稿を振り返ってみよう。”と表示されたことから、今週は、5年前の今日(2016年9月26日)に思いを致し、本日、日曜日に投稿します。

5年前の今日、社会福祉法人の経営者とのインタービューの為、前日から鳥取県倉吉市のホテルに宿泊していました。当時、日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科の「学生」として、卒業論文(実践研究)の準備を進めていましたが、複数の社会福祉法人の経営者インタビューをもとに考察を行う手法をとっていたため、その一環で、鳥取県倉吉市に来ていたのです。

法人を訪問する9月26日朝、宿泊中のホテルで、地元紙の日本海新聞が届けられ、開いてみると、「老境佳境」のタイトルで渡辺和子さんのエッセイが掲載されていました。月1回の掲載で9回目、2016年1月からの連載で地方紙限定の連載の為、初めて目にする内容でした。

渡辺和子

偶々、研修出張で出かけた宿泊先の朝刊で、期せずして渡辺和子さんの言葉に触れ、とても清々しい気持ちになりました、”老いを「宝」に~笑顔忘れず、人を許す~”渡辺さんの深い言葉を味わいました。

その日訪れた社会福祉法人理事長との面談では、打ち解けて、かなり深い部分までインタビューに応えていただきました。朝方、思いがけず、渡辺和子さんの言葉に触れたことで、私の心や姿勢も穏やかなものになっていたように思います。

2.相田みつを美術館で渡辺和子さんの講演会に参加

渡辺和子さんを知ったのは、2011年2月放送のNHKラジオ深夜便でした。「さめた目とあたたかい心」:放送で話された内容を、当時のブログに記しています。https://mkoyano.exblog.jp/16140168/

渡辺和子さんの著書は、文庫・新書がほとんどですが、優しく平易な言葉ですが、心に響きます。中でも、「置かれた場所で咲きなさい」(2012年4月第1刷発行)は、当時、「置かれた場所」に不本意な思いがあった私にとって、大きな気づきがありました。https://mkoyano.exblog.jp/18028841/

画像2

2012年10月5日(金)、相田みつを美術館で開催された講演会に参加し、渡辺和子さんのお話を、初めて直接会場で聴きました。当時85歳、穏やかで静かな語り口の中に、威厳があり、言葉の一つ一つが、私の心に響きました。https://mkoyano.exblog.jp/18561500/

3.老いを「宝」に~笑顔忘れず、人を許す~

「私も老いたくないと思う。でも、ある人が『私から老いを取り去らないでください。なぜなら、年は私の宝ですから』と言われたのです。易しいことではないですけれどね」:2016年9月の新聞コラムで、渡辺さんは、こう語っています。

日野原重明先生も、「老人」を「高齢者」と言い換える政府の方針に異議を唱え、「老人」という言葉を積極的に使っておられました。著書「いのちを育む」の中でも、”「老」は尊敬語であり、皆さんの力で日本を明るくしましょう”と述べておられます。

老いを「宝」に~笑顔忘れず、人を許す~:渡辺和子さんは、2016年12月に逝去されますが、5年前の今日、研修出張先の鳥取県倉吉市のホテルで遭遇した地元新聞の渡辺さんの言葉との出逢いに、プランドハップスタンス、セレンディピティとでも言うべき、不思議なご縁を感じます。

渡辺さんの言葉を思い返しながら、アンチエイジングではなく、「老」を楽しめるよう、生きたいものです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?