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#16 10年前の今日、日野原重明先生の教え

1.2011年9月21日(水):日野原重明先生サイン会

本日、9月21日の夜は、「中秋の名月」です。昨夜の月は、神々しい美しさで、思わず時間を忘れて見入りました。

2011年9月21日(水)、10年前の今日は、日野原重明先生のサイン会でした。『いのちを育む』(中央法規出版)の刊行を記念して、紀伊國屋書店が企画したものでした。https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20110829100000.html

9月3日(土)に同著を買い求め、先着200名という整理券を受け取り、9月21日のサイン会を楽しみに待っていましたが、9月15日頃から、台風15号が勢力を強め、9月21日(水)の14:00には静岡県浜松市に上陸、進路を変えて、首都圏も直撃を受ける形になりました。

紀伊國屋新宿本店では、開催を待ち望む200名の長蛇の列。開催そのものが危まれる中、日野原先生は無事に到着され、サイン会は開催されました。

日野原先生は、「この嵐の中で来てくれた人のために」ということで、特別にスピーチをされました。                     ▼10年日記(2011年~2020年)をつけているが、自分のゴールは110歳      ▼「運命をデザインする」:「運命」は自分に被って来るものであるが、今回の震災のような「不幸」と思われることでも、デザインをすると、立ち上がるエネルギーとすることができる。

この2週間後(10月4日)には、100歳の誕生日を迎えられる日野原先生の温かく力強いスピーチを、有難く聴きました。今でこそ、「人生100年時代」が普通に語られていますが、当時は、まだ、「人生80年時代」でした。(「人生90年時代」も、公式発表は2012年の高齢社会白書が最初です。)

日野原重明

スピーチの後、200名全員、一人一人と言葉を交わして、丁寧にサインをして行かれ、私も、サインをいただきました。私のかけがえのない宝物です。

日野原サイン

2.大きな円の弧になる

今回、『いのちを育む』を改めて読み直してみました。表紙には、”100歳の私から人生を楽しむための「道しるべ」”の記載と共に、帯には「耐えることと、ゆるすことを知った時、人生は本当の輝きを取り戻すのです」というメッセージが添えられ、著書の中には、様々な「道しるべ」が、平易で分かりやすい言葉で示されています。

本著の最後は、「おわりに これからの世界、これからの日本」として、「私は、どうしても、110歳までは生きて、それを私自身の目で見たいと思っているのです。」という言葉で締めくくられています。

日野原重明先生は、2017年7月18日、105歳でお亡くなりになりましたが、恐らく、10年日記には、その先の予定まで、記されていたのではないでしょうか。

蒼穹に大きな理想の円を描き、その円の弧の一つになりましょう」ー著書の中で、日野原先生が良くおっしゃっていた言葉ですが、父上がお好きだった、英詩人ロバート・ブラウニングの言葉だそうです。

大きな円の弧になる」ー限りある自分の命の中では大きな円は完成しなくても、一つの弧が、次の世代につながって行けば、大きな円の完成に向かって近づいていく・・・日野原先生は、その信念と覚悟で生きておられたように思います。

3.日野原重明 日めくりカレンダー:今日の言葉

2011年9月21日、東日本大震災から6か月後の日野原先生の生のメッセージ。そして、震災から10年、日野原先生のメッセージに思いを致し、これからの自分にできること、自分の役割について考えています。私の描ける「弧」は何か?

震災から10年、あの記憶を風化させてはならない、と思います。私の家には、日野原重明日めくりカレンダーがあり、毎日、365日、日野原先生の言葉に出逢っています。

今日の言葉:「明日の訪れを待ち望む人は、みな、心健やかな人です。

「いのちとは自分の使える時間のこと」「いのちとは、時間の使い方」とは、日野原先生は、「いのち」を分かりやすく表現されましたが、「キャリアとは自分らしく生きた証」にも相通じるものがあると思っています。

毎週、月曜日に投稿するnoteですが、今週は、「10年前の今日」に思いを致し、本日(火曜日)投稿しました。

日野原先生のお言葉を、「これから」の生き方への「道しるべ」にしたいと思います。

日野原先生日めくり

#キャリア #いのちのバトン

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