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三鷹の景観づくり計画における歴史と文化まとめ

三鷹市の景観づくり計画における景観の構成要素としてあげている、「歴史・文化」について、計画書に書かれていることをまとめます。

・三鷹市の歴史・文化の特徴

三鷹らしい歴史が見られる所は、人見街道や連雀通りなどの街道周辺、また、盛大に行われる八幡大神社祭の神輿巟業や各地域の祭礼などです。


三鷹は太宰治や山本有三などの著名な文学者が住まいだった歴史があり、それらの作家の足跡を辿ることもできます。


他にも、国立天文台や国際基督教大学や市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)などがあります。




・歴史の面影を感じる街道筋

人見街道と連雀通りは、三鷹が発展したきっかけをつくった街道です。


人見街道は、江戸と甲斐国(山梨県)をつ

なぐために江戸幕府が整備した甲州街道の裏

道として、江戸へ向かう主要な道でした。

連雀通りは、「小金井街道」などとも呼ばれ、

井口地区から上連雀地区、下連雀地区、牟礼

地区へと続く江戸の往還で、江戸時代には、

通りを中心とした連雀村の開村が行われていました。

このほかにも「井の頭弁財天参道」、「深大寺の古道」、「深大寺街道」及び「大沢野川沿いの道」など、江戸時代の道が現在も残っています。

これらの街道筋には、屋敷林や社寺などの昔の景観を感じることができます。


・受け継がれる伝統的なお囃子や神輿巟業

八幡大神社の八幡大神社大祭は、毎年9月に

行われます。多くの商店会も参加する神輿巟業

は、三鷹の「風物詩」となっています。

また、「牟礼神明社(牟礼)」、「天神社(新川)」、

「勝淵神社(新川)」、「中嶋神社(中原)」、「井口八幡神社(井口)」及び「大沢八幡神社(大
沢)」等でも伝統的なお囃子や神輿巟業が行わ
れています。



・文化財や史跡

市内には、鷹場標石などの文化財や玉川

上水などの史跡があります。

玉川上水は、上水としての役割を終え、現在では当時の土木技術を伝えるとともに、

連続的で豊かな緑と植生が存在しており、憩いの散歩道となっています。

また、品川用水跡(現:さくら通り)や

砂川用水(現:井口コミュニティ・センタ

ー東側道路)なども、まちの成り立ちを伝

える貴重な資源として、面影を留めていま

す。

・文学者ゆかりの景観

◆文学者ゆかりの建物

三鷹市では、三鷹駅前や玉川上水の周辺

で「山本有三記念館」や「みたか

井心亭」など、文学者ゆかりの多く

の建物に出会うことができます。

また、山本有三の「生きとし生け

るもの」や太宰治の「ヴィヨンの妻」

など、多くの文学作品に登場する井

の頭恩賜公園や「乞食学生」に登場

する玉川上水など、文学作品に描か

れた情景が数多くあります。


・学びと芸術の発信地


市内には、国立天文台や国際基督

教大学をはじめとした多くの大学・

研究施設や美術館が立地しています。

これらが三鷹の学びと芸術の発信地と

なっています。



・歴史・文化の景観づくりの課題

【面影を感じるまち並みの形成】

街道や用水跡などは、まちの成り立ちを知るうえで貴重な資源であるとともに、まちの特徴でもあります。貴重な面影を大事に守り、生かすことが重要です。



【歴史・文化の景観のネットワーク化】

計画では、三鷹駅前に集積する文学者ゆかりの地や美術館、大沢住区に集積する歴史的建造物を回遊できるよう、ネットワーク化し、歴史・文化の景観と周辺のまち並みとの調和を図ることとしています。

以上がまとめです。
次も、計画をまとめていこうと思います。

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