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人と比べないことを意識する

社会の中で他人と否応なしに関わりながら生きていると、無意識のうちに人と自分を比較してしまうのは社会的動物である人間の性であると思う。

自分より凄いやつはキリがなく、自分の方がマシだと思えるやつも底がない。いつ見ても赤の他人の隣の芝生は青々としている。

そして、人と比べると、基本的には自分に嫌気がさして気分が落ち込む。全然ダメだなぁ、羨ましいなぁと思ったり、あるいは少し入り込むと、バカにされてるんじゃないかと勘ぐって自分が恥ずかしくなったりする。

私自身は、新卒で正規で働いていた職場Aをすぐに辞めてしまい、一気にドロップアウトの風情がただよった。何とか契約社員で拾ってもらえるところがあったが、収入および勤務形態は、職場Aより遥かにスケールダウンであることは明らかである。

職場Aは、社会的に見てもそれなりの安定や尊敬を受けられるような、比べたら上の方に位置するような環境であった。
しかし、私にはその労働負荷が合わなかった。それだけのことである。

辞めてからは、劣等感の渦巻く蒸気機関となった。私自身には何もない、働ける体力も、安定した収入も、社会的な役割も、と考えていた。

でも、もう考え方を変えることにした。私は大学を卒業してもうすぐ2年目になるが、契約社員としての収入は、おそらく稼ぐ大学生よりも少ないと思う。
でも気にしない。気にしないことを意識することにした。

私は、私自身が主観的にこころよいと思える生き方を選ぶと決めた。そこに、客観はいらない。親や恵まれた環境に甘えているだの、若いうちは心血注いで働くことが重要だの、そんな周りの言葉や視線、あるいは自分でかけてしまう暗示には、あせらされない。

もちろん、ずっと働きたくないとか、このままでいいとは思っていない。
私なりのペースで、じっくり人生をこころよく生きていこうじゃないか! ということである。

最後に、大学の先生が講義で引用していた言葉を記しておく。

焦慮は罪である

カフカ

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