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階段状に進む1

前回、階段状に進むということを述べました。
けれども、それはあくまでも「個」の場合。
「集団」では、特に、腐敗組織では、階段状には進まない方もいらっしゃると思いますので、その妨害要因について少し述べます。

俺を通せジジイ

現代日本において、最も妨害要因となるのは、「俺を通せジジイ」です。
「俺を通せジジイ」は存在するだけで害悪。
ジジイの都合に振り回されますから。

ジジイの許可が無いと何も動けない腐敗組織にはありがちで、裁量が無い。
自分の裁量で、自分の判断で、出来ることさえも出来なくなっていきます。
「何々しても宜しいでしょうか。」だけ。
それだけが蔓延ります。

「返事をしても本当に宜しいでしょうか。」
という精神状態に陥らせているから、何もかもが遅くなるんですね。
「勝手な判断をするな。」とごちゃごちゃと喚く俺を通せジジイが消えれば良いのです。
実在のジジイもそう。
自分の心の中にあるジジイもそうです。

勝手な判断、大いに結構。
損失回避のためだけに口を開くジジイこそ損失。
なんでもジジイを通していたらキリがない。
そういうジジイに限って、「忙しいんだ。」だの「後にしろ。」だのと忙しいふりをします。
「何でも通せ。」と言うからそうなる。

ジジイがやりたいのが管理ではないからです。
ジジイがやりたいのはただの締め付け。

澤円さんがマネジメント業務を絶対にやらせてはいけない、とまで仰るのは、ジジイの自己満足のためだけに報告義務を無理強いするからです。

報告なんてちょこちょこと頻繁に出来るのが一番であります。
けれどもジジイは、多忙を理由にして頻繁な報告を拒む、もしくは、報告に書式や礼儀を求める。
これで物事が階段状に進むわけがありません。
階段状に進むのはジジイが許可を出した時のみ。

腐敗組織で物事が進まないのはジジイという階段で留まっているからです。
その一段を上がる手間が軽視されるからです。
風通しの良い組織づくりさえ出来れば、それだけで済む話なんです。
けれども、何でも俺を通せジジイによって、妨害されていると見るべきです。
締め付けだけをするジジイは拘束具です。
拘束具からは解き放たれましょう。
そうすれば階段状に進むことになるでしょう。

失礼があったら困るオバサン

男性にはあまり見られないので、仮にオバサンとしますが、「失礼があったら困るオバサン」も、大問題です。

「要らんことを言うな。」
「失礼に当たったらどうする。」
「礼儀知らずだと思われたらどうする。」

こういう横からの攻撃も妨害要因です。
現代日本はくだらん愚物の高齢男性が上に居座ることが多いため、その忖度に長けた女性が護衛のように居座っていることがあります。

そういう愚物が横から口を挟んでくる。
偉いさんには礼儀正しさがなければならない、という信念を持つ愚物です。

そんな愚物が混ざると、決定が格段に遅くなる。
決定の積み重ねが後倒しの積み重ねになる。
礼儀正しいかな、どうかな、という一手間を軽視しているからだと言わざるを得ません。

女性の意見が通りにくかった時代の名残りです。
昭和の老害ジジイが、単純に気分で受け入れたく無い時に「ちょっと失礼なんじゃないのか。」と言ってしまっていた頃の名残りです。

完全に礼儀正しいと老害に思わせること、そこをクリアしていないと、内容にまで踏み込まれない暗黒時代があったということ。

その延長上に、「失礼があったら困るオバサン」が出てきていると私は見ます。

そんなくだらんもので周囲を萎縮させる、というのが大問題です。
階段状に進めなくなっているのも問題であるし、階段状に進むには礼儀、というのも問題です。
前進よりも礼儀、人命よりも礼儀、というのが、現代日本の大問題です。

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