調べてみた 綾鷹 特選茶(トクホ)編
日本茶のセミナーやワークショップをしていると、多くの日本茶ラバーと知り合う機会が増えます。
その中には、大変嬉しいことに、当社のお客様になって頂く方や、日本茶について熱心にご質問頂く方もいらっしゃいます。
今日は最近頂いたご質問の中で、ワタシが全く知らなかった質問をご紹介したいと思います。
質問内容
綾鷹特選茶(トクホ)と普通の綾鷹の違いがどうしても分からないです。同じ綾鷹のお茶なのにトクホはなぜ血糖値の上昇を穏やかにするのか。
私に質問するのではなく、日本コカ・コーラーさんに質問すれば、、、というツッコミはさて置き、少し調べてみました。
まずは、表示ラベル。
引用:https://www.cocacola.co.jp/press-center/news-20190328-11
原材料名に、難消化性デキストリンの名前がありました。
栄養成分表を見ると、難消化性デキストリンが5g入っています。
「日本茶だけではないんだ」という驚きと、
「ペットボトル1本分に使っている茶葉よりも、難消化性デキストリンが多く入っている」という発見がありました。
綾鷹 特選茶のWEBを確認すると、このような説明があります。
許可表示:
本製品は難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにします。また、食事から摂取した糖の吸収をおだやかにして、食後の血糖値の上昇をおだやかにします。本製品は、血中中性脂肪が高めで脂肪の多い食事を摂りがちな方、または食後の血糖値が気になり始めた方に適した飲料です。
・お食事の際に1回(500ml)、1日1回を目安にお飲みください。
引用:https://www.ayataka.jp/about/product/tokusen.html
なるほど。
緑茶成分の働きで血糖値の上昇を抑えるのではなく、難消化性デキストリンの作用による効果ということです。
難消化性デキストリンについては、大塚製薬さんのWEBが分かりやすいのでご紹介します。
調べた結果
「綾鷹特選茶(トクホ)と普通の綾鷹の違いがどうしても分からない」とのことでしたが、両商品は全くの別物ということが分かりました。
緑茶のみで特定保健用食品の認可を受けるのは非常に難しいと思うので、とても納得のいく結果でした。
ちなみに、他の飲料メーカーのトクホのお茶はこのような違いがありました。
トクホのお茶マーケットで競合商品と差別化するために、各メーカーさんのマーケッターやR&D部門は日夜研究を続けているんでしょうね。(頭が下がる思いです。)
一介の製茶問屋には直接関係のない内容でしたが、個人的には関心を覚えたのでご紹介させて頂きました。
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