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レトロポップカメラ入門 第八話 ポップアートの中心を見ていたカメラ「CHINON 35F−MA」
みなさん「CHINON」を知っていますか?
レトロポップカメラ入門、第八話は「CHINON 35F−MA」です。
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カメラお好きな方でも「知らない」という人が多いと思います。それくらいマイナーなメーカーです。
そんなマイナーなメーカーの中でも、特にマイナーなカメラである、この35F−MAを愛用していたのが、あのポップアートの巨匠!アートとかを知らない人でも「キャンベルスープ」「マリリン・モンロー」と言えば、わかるあの人物!
そう!アンディ・ウォーホルです!
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そしてこの写真の中でそのアンディ・ウォーホルが提げているカメラこそ、このCHINON 35F−MAです!
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CHINONなんですよ…CHINONを選んでいたんですよ!
CHINONは日本のメーカーです。茅野(チノ)さんが社長で、現長野県茅野(チノ)市で生まれた会社で「チノン」です。もうこの時点で「萌える!」って感じですよね
でも、ウォーホルが生きた時代を考えると、アメリカのアートの中心、というかポップアートそのものだった人物が「日本」の、しかもマイナーなメーカーの製品を使う、って今以上に「特異」なことだったんじゃないか?と思うんですよね…もちろん当時を生きていないのでわかりませんが、やっぱり伝え聞く通り「ウォーホルは変わった人だったんだな」というのはよくわかりますよね。
だってアメリカにもカメラメーカーはあるし、これくらい世界的に有名な人ならライカだのハッセルだのローライだのを使う選択肢もあったと思うんですよ。
ハッキリ言って35F−MAはそれらに比べたら「チープ」なカメラです。
そういうカメラを敢えて使った、そして愛してくれていた、ということが僕は嬉しいし「さすが!」と思うわけです。
ちなみにカメラが大変お好きな方だったようで、他にもカメラを持っている画像がネット検索すると出てきますが、みんなこうした決してメジャーじゃないカメラばかりなんです。
で、その中で一番多く一緒に写っているのがこの35F−MAです。
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僕はそんなウォーホルの「姿勢」がめちゃくちゃかっこいいな、と思うんですよ。
高くてかっこいいカメラなんて使わなくても楽しい「ポップ」な写真は撮れるし、むしろそっちの方がクールだ、と思っていたからこそ、このカメラ以外も大衆的なカメラを使っていたし、そもそもこの方のアートがそういった「批評性」というか「世の中に対する皮肉」を含んだものになっているわけですから…。
そういう目線に立つと、アンティークで重厚で、高いカメラばかりをありがたがる僕らが「かっこ悪い」って思えてこないですか?
あの世界的ポップアートの巨匠が、もしかしたら周りのセレブたちが「高くて良いカメラ」を持っている中、堂々と35F−MAを提げ、今以上に「え?日本のカメラ?プププ」と言われたかもしれない時代の中で、この日本のカメラを愛してくれた、という事実があるのに、そういうカメラにやっぱり注目しない僕ら、海外のものをありがたがってしまう僕ら(ちなみにウォーホルはSX70というポラロイドカメラで作品をたくさん残しているんですが、このSX70は日本人にやたら人気があるんですよ…その感じもこうなってくるとイケすかないですねw)というのは、なんかダサいと思うし、もっと素直に「わーい有名な人が日本のカメラ使ってくれてる!」って喜んでマネして使っていいと思うんですよね。
ウォーホル自身も有名なものへの愛情は隠さず、「それが有名で皆も自分も大好きだから」と話していたそうです。そうした有名なものを「すごくプラスチック的」だと感じていて、そんなプラスチックな感じが好きなんだ、とも語っていたと言います。
さらにウォーホルは日本がとても好きだったそうで、カメラ以外にも日本の商品をいろいろ使っていてくれたそうなんですが、それにしてもNikonでもCanonでもなくCHINONというのが…とてもクールですよね。
とまあ、こんな「ポップアートの巨匠が愛したカメラ」をレトロ「ポップ」カメラ入門で取り扱わないわけにいかない!ということで、今回、満を持して紹介します!
ちなみにウォーホル関係なしにこのカメラ、機能的に「令和の今、安心して使える」という意味でも良いカメラな点もアピールしたいので、ぜひ最後まで読んでいってください。
ルックス
まずルックスが特徴的なんですよね。
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とにかく目立つのがこの二つの「眼」みたいなのですよね。
これはピントを合わせるためのもので、こちらに書いてある「INFRAFOCUS」というのが、そのピント合わせの方式を示す言葉なんですが
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