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ローリスクハイリターンの投資

投資のこともよく書いておりますが、投資にはリスクがつきものです。「ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターン」は世の中の常だと思います。ハイリターンを求めればその分損が出ることを覚悟しなければなりません。
ハイリスクハイリターンの典型例はビットコインに代表される暗号資産やFXで、ビットコインは最近値動きが激しく、投資というか投機に近いと思います。
また、不動産投資も当然損をする可能性があります。よく『このマンション投資をしたら節税効果がありますよ』という営業電話をもらいますが、リスクはほとんど触れないのが営業のやり方です。売るためには正しいですが、買う方からしたらきちんとリスクを把握した上で、それを超えるリターンがあることを確認する必要があります。
株式投資も別の記事で勧めておりますが、リスクがないとは言っておりません。長期分散投資、インデックス投資等である程度リスクを低減させることは可能ですが、損を回避することはできません。

それでは『ローリスクハイリターン』のものはないのでしょうか?基本的にないです。ただし、一つだけあると私は思っております。それは自己投資です。私は社会人になってからずっと自己投資し続けてきました。それは以下の理由でローリスクであり、かつハイリターンをもたらす可能性があるからです。

<1 ローリスクな理由>

「1-1.元手は自分のみ」
株式やビットコイン、大きいものでは不動産に投資するためにはまずある程度の手元資金が必要になります。モノを買った上で、そのモノが値上がりするのを待つわけですが、まずはモノを買う必要があります。しかし、自己投資は自分のカラダさえあれば始めることができます。自分に何を投資するかは人それぞれですしその時にはお金がかかりますが、元手としては自分があれば始められます。元手があまりかからないのはローリスクだと考えます。

「1-2 自分の力でなんとかなる」
株や債券、ビットコイン等は時価が上下します。しかもこの時価は自分の力ではなんともなりません。そのため、稼ぐためには知識や経験以上にある種の運が必要になります。
一方、自己投資は自分がどれだけやるか、頑張るかで自分の市場価格が決まります。当然属している業界等の影響も受けますが、株等に比べればはるかに自分の力によるものが大きいです。

「1-3 損をしない」
株や債券、ビットコインは時価が下落すれば損をします。『損失額=取得価額ー時価』です。一般的にハイリスクとは、この損失額が大きいことを指すと思います。
それでは自己投資の損失は何でしょうか?私はないと思っております。当然自己投資にかかった費用というものがありますが、自分の力になっていれば今は役に立たなくても長い人生の間にどこかで役に立つと思いますので、結果としてプラスになると思います。『人生やって損はない』というのが私の考えです。

「1-4 無価値にならない」
株は会社が倒産したら紙切れになります。ビットコインも誰も求めなくなったら価値は0でしょう。資産というものはリスクの大小はあれ、無価値になる可能性を秘めています。
一方、自己投資が無価値になるのは自分が死んだ時だけです。死んだらお金も意味ないです。そういう意味で自分が生きている間に無価値になる可能性はほぼないと思います。

<2 ハイリターンな理由>

「2-1 勤労所得がリターンが最大」

超富裕層を除けば、勤労所得がリターンが最大だと思います。年間800万円稼いでいる人が同じ金額を株の投資で稼ごうと思えば、ROE8%で回したとして1億円の元手が必要となります。
ビットコインの利回りで200%が出れば400万円の投資で済みますが、200%の利回りはほぼ運です。債券の利回りが4%だったとしても2億円の投資が必要となります。
年間800万円も稼げる投資はそう世の中にないと思います。

「2-2 毎年継続できる」
また、株式、債券、ビットコイン等共通で言えることが、利回りは毎年安定して確保できるわけではありません。今年は10%の利回りが確保できたとしても来年はどうなるか分かりません。長期分散投資を進めるのは利益が出る年もあれば損する年もあり、40年という長いスパンで考えれば、世界経済が成長する限りは利益が出る可能性が高いというぐらいです。
一方、勤労所得はサラリーマンであれば年収がだいたい決まっているため、ほぼ100%手に入れることができます。しかも自己投資をすればサラリーマンであれば昇進、昇格して年収は増える可能性が高いです。個人事業主であれば売上の拡大が期待できます。
年収800万円を10年間続けることはできますが、1億円の元手の株式投資で毎年8%のリターンを確保するのは至難の技です。
期待値から考えて、これほどリターンが高く安定した投資はありません。

「2-3 化ける可能性がある」

自己投資をすれば当然自分のできることが増えます。技術スキルなのかコミュニケーションスキルなのか、人脈なのかは分かりませんが、自分の市場価値を増やす可能性は高まります。
また、この増え方が市場のニーズとマッチした際には市場価値が化ける可能性があります。現在SE不足によりエンジニアの給料が右肩上がりで上がっていますが、これもエンジニアとしてのスキル、経験を自己投資した結果だと思います。
また自己投資することにより起業することもできます。起業すればリスクは高くなりますが、株主=経営者となり、事業に成功すれば大金を得ることもできます。
私は他のどの資産よりも自分の市場価値が一番上振れする可能性が高いと思っております。

<3 自分はどうなりたいのかを明らかにする=What>

自己投資をする際に、やみくもにやっても効果はあまり期待できません。やはり自分がこうなりたいという「Should be = What」を明らかにすることがまずは第一です。どうやったら自分の市場価値が上がるのか?どうなりたいのかを立ち止まって考える必要があります。
ここが一番難しいと思います。今の世の中はグーグル先生のおかげで「How」は非常に見つけやすい世の中です。一方、選択肢がありすぎるため、「What」は非常に見つけづらいというのが本音です。

<4 なりたい自分を目標に自己投資をし続ける>

なりたい自分『What』が見つかれば、なりたい自分になるための『How』は世の中にたくさん転がっています。読書やユーチューブ等の動画で勉強するもよし、グロービスのような大学に通うもよし、セミナーを受講することもできます。方法はいくらでもあるのです。

上記の考えより、私は株式投資等も実施しておりますが、自己投資だけは社会人になってからずっと続けてきました。そして間違っていなかったと思っております。自分だけは絶対に裏切られません。
要は「自分を大切にしましょう」というよくある話です。ただ、愚直に実践し続けられる人はそんなにいません。自分を信じて自己投資をし続けるよりも目先の株式投資等のお金に目移りするのが通常です。自己投資によるリターンの額が見えないからです。
ただ、確実にリターンは溜まっていきます。そしていつか化ける日が来ると信じています。私は自己投資がローリスクハイリターンの投資だと考え、今後も自己投資は続けて行く予定です。『自分を信じる』、これが100年人生で一番重要なことだと思っております。


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