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『学び続ける』ことが日本を成長させる唯一の道

<少子高齢化は避けられない>

国立社会保障・人口問題研究所は2023/4/26、長期的な日本の人口を予測した『将来推計人口』を公表しました。2056年に人口が1億人を下回り、2059年には日本人の出生数は49.6万人となります。2070年の総人口は現在のおよそ1億2000万人から3割減の8700万人に減ります。日本人の9人に1人は外国人となる見込みです。出生率の見通しは少子化の進展を反映し、仮定値の中位のシナリオで前回試算の1.44から1.36に下方修正しました。
一方で65歳以上人口の比率は2020年の28%から2070年には38%に上がります。高齢者の数も2070年に3367万人となります。
2020年時点の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳ですが、2070年には男性が86歳、女性が92歳となります。 
 
<少子化がより深刻>

総務省は2023/5/4、人口推計から算出した子供の数を発表しました。外国人を含む15歳未満の男女は、2023年4月1日時点で前年より30万人少ない1435万人でした。1982年から42年連続で減少し、過去最少を更新しました。総人口に占める子供の比率は前年より0.2ポイント低い11.5%となりました。1950年には33%以上でした。
子供の数を3歳ごとの区分で見ると年齢が低いほど少ないです。中学生にあたる12から14歳は321万人だったのに対し、0から2歳は243万人でした。総人口に占める子供の比率は1975年から49年連続で縮小しました。
2022年に日本で生まれた子供の数は79.9万人、そのうち東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で生まれたのは23.1万人で全体の30%を占めました。1960年頃は5人に1人程度、1990年頃は4人に1人程度でした。 

<世界でも少子化>

2022年の国連人口統計年間によると、子供の推計比率はアメリカが18%、イギリスが17.5%、中国とフランスが17.2%、韓国が11.6%、インドが25.3%でした。 

<イスラエルは医療により少子化を防ぐ>

イスラエルの女性1人が生涯に産む子供の推定数(合計特殊出生率)は3.0前後と突出して高いです。イスラエルは生殖医療大国であり、18歳から45歳の女性は子供2人まで無料で体外受精を受けられます。卵子提供の場合は54歳まで対象です。離婚しても新しい配偶者と再び無料で治療できます。 

<少子化で成長するには労働生産性を上げるしかない>

15歳から64歳の生産年齢人口は2070年に4535万人と、2020年実績の7500万人から4割減となります。今後50年で約3000万人の働き手が失われる計算です。
米マッキンゼーは2020年公表の報告書で、日本が2030年に現在の成長率を確保するには労働生産性を2.5倍にする必要があると指摘しました。

<『できる』『やりたい』ことだけやる>

自分に与えられた時間は有限です。私見ですが、有限の時間の中で有意義な時間を過ごすためには、自分に『できる』『やりたい』ことと『できない』『やりたくない』ことを明確にすることがまず大切です。『できる』『やりたい』ことをやる一方、『できない』『やりたくない』ことはやらないと決めることで時間が有意義に使えます。
少子高齢化は止められません。私も男ですので子供を産むことはできませんし、女性も生殖機能の年齢の限界があります。イスラエルを真似て医療により子供が産めたとしても、子育ては20年にもわたる年月と労力、お金がかかるため、そう簡単にできるものではありません。『愛情がなければ真の子育てはできない』というのが私の持論です。

そう考えると、自分が少子化する日本に対して『できる』ことは、今いる2人の子供達をちゃんと育てることとなります。3人目は労力や自分の歳、お金の問題で今は欲しいとは思っていませんので、『やりたくない』ことに該当すると思います。そのため、家事、育児をしっかりやって、2人の子供を愛情を持って成長させることが『できる』かつ『やりたいこと』になります。

一方、少子化の中で成長するために労働生産性を上げることは、今も将来も『できる』かつ『やりたい』ことになります。マッキンゼーの報告書に従えば、労働生産性を2.5倍にすれば日本は人口が減ったとしても成長率を維持できることになります。2.5倍というのはとてつもない数字に見えるかもしれませんが、パソコンが普及する前後ではこれ以上に生産性が向上しています。スマホやクラウド等技術の進歩により、どんどん生産性は上がっております。現在の技術を前提に労働生産性を2.5倍にすることは不可能だと思いますが、将来発明される技術を元に、現在の生産性を2.5倍にすることは可能だと考えています。

<『学び続ける』ことが日本を成長させる唯一の道>

ここで必要となるのが『学び続ける』ことです。リスキリングが世の中で話題となっていますが、私の中では定義が異なります。リスキリングは『学び直す』と言う方が分かりやすく、一時点において『再び学ぶ』というストックの考え方です。一方、学び続けることは一時点ではなく『常に学ぶこと』であり、フローの概念に近いです。最近では『Chat GPT』が世の中を賑わしていますが、 この『Chat GPT』を理解した上でどのように活用していくのかが、現在学ぶべきことかと考えています。
2022年に『AI』をリスキリングしたから今は市場価値が高いと考えることは間違いです。2023年になり『Chat GPT』がリリースされたのであれば、『Chat GPT』を学び、どう自分のビジネスに活用していくかが『学び続ける』ことになります。常に学ばなければならない点で非常に大変ですが、生産性を飛躍的に向上させるためには世の中の技術の流れについていくことが必須だと考えます。 

各個人が『学び続ける』ことが、人口減少下における日本が成長し続ける唯一の道です。また『学び続ける』ことで自分の市場価値を高め、将来の所得の不安がなくなります。すなわち、『学び続ける』ことでC-ALLのビジョンである『100年人生幸せに生きる』ことと『Japan As No1を復活させる』ことの両立が可能だと考えています。是非生涯にわたって共に学び続けましょう!


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