飲み会で箸袋を折ることのリスクについて。
箸袋アート「白鳥」
かつて友人から教わったものです。考案者不明ですが、ご存知の方は多いんじゃないでしょうか。
一般的に知られているものは、羽のところを蛇腹に折るだけですが、今回は少しアレンジ。ヒダをすべて中割り折りして、斜めに尖らせました。
蛇腹をもっと細かくして、ヒダをびっしり作ることもできますが、あまり細かくしてしまうと、頭とのバランスが悪くなります。また、蛇腹構造は増やせば増やすほど厚みが増すので、折り畳んだ時に外側(首の前あたり)が思いっきり破れます。そもそも箸袋でそこまで凝ると周りからキモがられるので、これくらいにしておきましょう。
しかし、どうしても凝りたくてしょうがない折り紙ジャンキー(折りジャン)の皆様。僭越ながら私から少しアドバイスをいたします。
まず、全体のバランスを考えましょう。つまり、頭も細かくすればいいのです。お、今度は首が太すぎるぞ。そしたら、首も細くすればいいのです。細くする際は折り目を曲線にすると、白鳥らしさが増します。
また、箸袋は厚めの紙が2枚重ねになった構造なので、どうしても物理的に限界があります。それを解決するには、箸袋をビリビリ分解しましょう。厚みが半分になります。
そして最後。
上記の作業は、箸袋を持ち帰って一人でやりましょう。ビールが来たのに箸袋を手放さず、無言でチマチマ謎の作業を続けていると、本当にキモがられます。自分のビールの泡がすっかりなくなり、さらに皆が2杯目を頼み出した時に、やっと完成した力作を披露しても、それは全く評価されません。誰も欲しがらず、結局は自分の手元に置くことになります。放置したビールは結露でビチョビチョになり、完成したばかりの力作は、その水分で無残にも崩壊します。店を出る頃には只のゴミとして、店員に片付けられます。
ということで、親睦を深める飲み会では、紙との親睦を深めてはいけまけん。紙との対話は後にして、その場にいる人間と対話しましょう。
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