折り紙先生まさにぃのイカしたイカトーク。
酒井英司「いか」
折ってくれたのは、小学3年生のたけるくん。
講座に来てすぐに折り始め、時間いっぱいまでずっと格闘していました。
工程数は52。
苦戦したところもあったようですが、完成した時は、クオリティの高さに皆が驚いていました。
出典は、「第24回折り紙探偵団コンベンション折り図集 Vol24」。
以前紹介した「ハムスター」や「スライム」も載っている、今年出たばかりのテキストです。
さて、私は大学で生命科学を専攻していたのですが、イカにはちょっとした思い入れがあります。
昨日は昆虫トークを延々としてしまいましたが、今日も折り紙から盛大にコースアウトすることを宣言いたします。
❶イカの血液は青色!?
❷超巨大な神経!
❸解剖したイカを食った話
レッツ・イカトーク!!
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❶イカの血液は青色!?
あまり知られていませんが、イカの血液は青色をしています。
ヒトなどの動物の血液が赤いのは、酸素を運ぶヘモグロビンが「鉄」を含んでいるからです。
一方で、イカの血液成分であるヘモシアニンは、「銅」を含んでいます。
銅が含まれる化学物質は、青色をしていることが多いです。
生のイカをまるごとさばくと、青い筋がハッキリ見えることがあります。アレが血管です。
血液=赤いというイメージが強いので、私も初めて知った時にはびっくりしました。
❷超巨大な神経!
イカの面白いところは、他にもあります。
ヤリイカは、地球上の生物で最も大きな神経細胞を持っているんです。
それが、「ジャイアントアクソン(巨大軸索)」と呼ばれるもの。
普通は顕微鏡でしか観察できない神経が、イカの場合は、体の上から下までまっすぐ伸びているのが確認できるんです。
イカをさばく時には、内側をちょっと観察してみてください。
1ミリ弱の、長〜い神経が見えると思います。
アレが1つの細胞なんです。
この特殊な神経細胞を用いて、神経を伝わる電気信号の解析など、様々な研究が行われています。
❸解剖したイカを食った話
ウチの大学では、解剖が終わったイカたちを、みんなで食べるのが恒例でした。
私の代では、スーパーでカレー粉とみりんを買ってきて、某研究室のキッチンでカレー炒めにして食べました。
クラスメイトがどこからともなくビールを持ってきて、完全に宅飲み状態に。
どこから調達したのか聞いてみたら、「部室から持ってきた」とニヤリ。
あれ?キミ、俺と同じサークルじゃないか。
部室にビールあったんかい!
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はい、しょーもないイカトークにお付き合いいただき、ありがとうございました。
折り紙の解説もいいですけど、たまにはこういう話もいいですよね。
これからも、たまーに盛り込んでいきます^^
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