折り紙と「和紙」についてのコラム
あけましておめでとうございます。
今年もたくさん折り紙やりまっせ!
2019年最初の投稿は、定番の「シャツ」。
甥・姪たちにあげるお年玉を包んだところ、たいへん好評でした。
使ったのは、ちょっと高めの和紙。
子供たちのイメージカラーを意識して選びました。
さて、今日は「折り紙×和紙」についてのお話を少々。
❶高価だけど、強度は抜群
❷爪でゴリゴリしても切れない
❸和紙は、水にも強い!
では、どうぞ。
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❶高価だけど、強度は抜群
和紙と洋紙は、製法から構造までかなり違いがあります。
教育折り紙やコピー用紙、画用紙などは、いわゆる「洋紙」。
大量生産でき、安価で扱いやすいのが特徴です。
一方で、和紙の一番の特徴は「強度」かと思います。
繊維が絡み合った構造をしていて、繊維の量も洋紙よりもずっと多いです。
紙を酷使しても、引っ張っても、なかなか破れません。
しかし、大量生産に向かないので、比較的高価です。
最近では、和柄がきれいにペイントされた洋紙も売っています。こちらは結構安いので、うまく活用していきたいですね。
❷爪でゴリゴリしても切れない
和紙は、紙の戻りが強いのも特徴です。
強く折ったつもりでも、すぐにペローンと戻ってしまいます。
高級な和紙だと、折り筋そのものが消えてしまうことも。
また、その厚みがネックとなり、複雑な作品は折りにくいかもしれません。
何重にも重なった繊維を全てボキッと折るには、結構な力が必要です。
場合によっては、爪でしごいても大丈夫でしょう。
裂くような引っ張り方をしない限り、ビクともしません。
びっくりするほど丈夫です。
❸和紙は、水にも強い!
紙を湿らせて折る「ウェットフォールディング」と呼ばれる技法も、和紙は比較的やりやすいです。
安い洋紙は染料がハゲやすいうえ、濡らすとめちゃめちゃ弱くなるんですよね。
かつて、故 吉澤章氏の「牛」を折った際には、ドンピシャでハマりました。
和紙は繊維が絡み合った構造をしているので、ちょっと濡らしたくらいではちぎれません。
水で繊維がほぐれた状態で整形し、理想的な形をキープしたまま乾かせば、何年も型崩れすることはありません。
ペラペラしてしまうのが気になる方は、何枚か重ねて折るといいでしょう。
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というわけで、今日は「和紙」についての解説でございました!
和紙のあれこれについては、1日で語り尽くせないほど奥が深いです。
私も、とても攻略したとはとても言えない腕前ですが、少しでも参考になれば幸いです。
今年も、「まさにぃの折り紙コラム」をよろしくお願いいたします\(^o^)/