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折り紙1枚で貝殻も!神谷哲史作品集2の「ヤドカリ」にチャレンジ

神谷哲史作品集2の「ヤドカリ」を折りました。

1枚の正方形から、オモテ側で本体、ウラ側で貝殻が折り出された作品。
左右で違う大きさのハサミや、顔の細部、貝殻のトゲまで、妥協なくデザインされています。

使用したのは、トーヨーの創作専科折り紙。
35cmホイル紙の「オレンジ」です。

鎧のような体と、メタリックなホイルの質感が、良い感じに調和してくれました。

☘️今日のトピック☘️
❶2年越しのチャレンジ
❷多大なるホイル紙の恩恵
❸カラチェンして「サザエ」を折る

♦︎♦︎♦︎

❶2年越しのチャレンジ
この作品を最後に作ったのは、2018年のこと。ちょうど2年前です。
(2018/04/29)
https://note.com/masanii_origami/n/n10bb4dc71ffb

当時はまだ大きなサイズの紙を持っておらず、24cm教育おりがみを使っていました。

今になって考えると無謀ですが…
まぁよく、それなりの形にまで仕上げたものです。

あれから2年、私も少しはレベルアップできたのでしょうか。
「いつか薄い紙でリベンジします」と宣言していたので、約束を果たせて良かったです。

当時の記事の中で、
「24cmの教育おりがみでも、スキル次第でちゃんと作れるのでしょうか」
とか言っていますが…

2年前の私に言いたい。
つべこべ言わず、デカイ紙を買いなさい。

❷多大なるホイル紙の恩恵
薄くて密着感のあるホイル紙は、複雑な作品を折るのに最適です。

工程79・102に出てくる「もみじの葉」のようなOpen sinkも、何事もなかったかのようにピッタリ閉じてくれます。

また、枚数を重ねたままボキッと折ることができるのは、薄いホイル紙だからこそ。
工程130-135の、ハサミや触覚の位置を確定させるシーンは、普通の紙では物理的に折れません。
特に触覚は、左右で紙の枚数が違うので、厚いと左右対象にならないんですよね。

ホイル紙を扱うコツは、爪でしごかないこと。
塗装がはげて裏側の紙部分だけになり、もろくなってしまいます。
プレスする際は、指の圧力で「ギュッ」と押すようにしましょう。

ホイルは破けやすいと言われますが、引っ張る力には強いです。
慣れてくると、「繊細」「大胆」をうまく使い分けられるようになりますよ。

❸カラチェンして「サザエ」を折る
ヤドカリの白い貝殻は、工程159で紙をひっくり返すことで現れます。
大きなオレンジ色のパーツが白くなる瞬間は、こちらの気分も変わるほど劇的です。

折る人しか見られない貴重な光景なのですが、せっかくなので連続写真を撮ってみました。

これが…

こうなって…

こう!!

さて、ここから貝殻を作っていきます。
実はこれ、「サザエ」がそのままくっついているんです。
しかも、同じテキストの作品。
すぐ前に折り方が載っています。

サザエ単体も50工程の代物なのですが、これだけでも素晴らしい作品です。
(2018/04/19)
https://note.com/masanii_origami/n/n82000d510b33

問題は、本体とサザエの接続部分が複雑なんですよねぇ。
かなりの厚みになったヤドカリの腰を「えいっ!」と折り曲げる必要かあります。

サザエができたら、今度はサザエを潰さないように、ヤドカリの脚やハサミ、触覚や顔の細部を仕上げていきます。

オーラスの全体整形も、なかなかテキスト通りにはいきませんでした。
ヤドカリの厚さと、貝殻の薄さのバランスは、簡単には調和してくれません。

何とかソレっぽくなるようにいじくり回し、彩雲紙「あじさい」をバックに撮影すれば…
めでたく、今回の作品の完成です!

♦︎♦︎♦︎

神谷哲史作品集2より「ヤドカリ」でございました。

完璧とはいきませんでしたが、2年越しのチャレンジにして、やっと納得のいく形になって嬉しいです。
工程数229の長丁場を、コツコツ頑張った甲斐がありました。

このテキストは書店に売っていないので、興味のある方は「おりがみはうす」のオンラインショップを覗いてみてください。
書籍だけでなく、大きなサイズの折り紙も売っているので、要チェックです!
https://www.origamihouse.jp/book/original/kamiya2/kamiya2.html

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