見出し画像

週刊note「勇気がない」

何か食べようと家を出て、飲食店の前まで行って中を見ると、たくさんのお客さんがいて、怖気づき入るのをやめる。そんなことを二時間ぐらいしていた。
昔から勇気がない。
店に入った時、他の客が自分をジロジロ見るんじゃないかとか、店員が「なんだこいつ」とか思うんじゃないか(そんなわけない)とか、いろいろ考えてしまう。
ダサい男の子が行ったことないクラブに勇気を出して向かい、前まで行って怖くてやめる、みたいなのをただの飲食店で未だによくしている。
結局コンビニで買って公園で食べ、そっちの方が十分恥ずかしいだろうと後々思ったりする。

子供の頃から引っ込み思案で、いつもおばあちゃんや母親の後ろに隠れていた。
なんで今、人前に立つ仕事をしているのか本当によくわからない。
舞台に立ってもお客さんの顔は一切見ないし、目も合わせないから、まあ引っ込み思案は治ってないのだろう。
人にどう思われてるかなんてどうでもいい事なのだが、そのどうでもいい事をくよくよ考えてしまうのが人なのだ。

僕は猫が好きなのは、だからなのかもしれない。
猫が自分をどう思ってるかなんて考えた事ないし、多分猫は僕が好きだ。
嫌いだとしても言葉がわからないから、何も気にならない。
人の言葉の意味がわからなければ、どれだけ生きるのが楽だろうか。

サポートありがとうございます。完全にあなたの味方です。