前世のはなし

以前とある知り合いから前世を見られた時、
(見られたというのは見て欲しかったわけではなく、その場の流れで見られたからだ)

「前世は東ヨーロッパ方面の美女ですね」

と言われた。
それも何代にも渡って美女だったそうだ。その美女たちは、男運がなく不遇な人生を歩んだらしい。
そして僕の一つ前の美女も同じく、男に人生を破滅させられた人生だったそうな。

「こんな事なら、美しくなんか生まれたくなかった、、神様、次に生まれ変わるとしたら、私を醜く生まれさせてください、、」

と美女は強く願い、人生を終えた。

そして僕が生まれた。

いや、振り幅大きすぎない？？
普通でよくなかった？？
しかも国とか性別まで変える？？
東ヨーロッパの普通の女の子じゃダメなの？？
なんで日本の芸人？？

でもだがしかし、昔ローマに旅行へ行った時、現地の人から異様なまでにモテた事を考えると、僕は東ヨーロッパの美女のDNAを受け継いでるのかもしれない。

よく猫で、初対面から人慣れしてるヤツがいる。僕はこの猫たちを「元人間」だと思って接している。
前に「明日また来るから」と言って帰り、次の日その道を通るとその猫が待っていたのだ。

もし生まれ変われるとしても、僕は猫にはなりたくない。だって人間に生まれた方が、また猫をかわいいと思えるのだから。