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「卒業」(東野圭吾)

著者のデビュー2作目にして、加賀恭一郎シリーズ第1作目。
1986年の作品ですが、全く古臭さはありませんでした。

あらすじ
卒業を控えた大学4年生の仲良し7人組。
気の置けない仲のはずだったのに、そのうちの一人が部屋で死んでいるのが発見される。
自殺か他殺か?
しかし、仲間たちは、自殺の動機、他殺の可能性に全く思い当たる節がない。
真相を探っていたところに、第二の事件が起こる。

写真:卒業

感想
加賀恭一郎シリーズの1作目では、加賀はまだ大学生です。
大学生ながら、鋭い洞察力で事件の真相に迫ります。
トリック自体はよく考えられており、複雑な人間関係と共になかなか面白かったです。
とにかく登場人物が多かった。
ノートに書き出した人数は、28人!
ミステリを読む時は、何気なく登場した人物が重要だったりするので、ノートに名前と特徴を書きながら読みますが、今までで一番多かったです。

東野圭吾作品は、ガリレオシリーズを2冊(探偵ガリレオと容疑者Xの献身)読みましたが、どちらもあまり好みではありませんでした。
「卒業」が好みに合わなければ、もう東野圭吾作品を読むことはないだろう、と思っていましたが、加賀恭一郎シリーズは次も読もうと思います。
その1番の要因は、登場人物たちそれぞれの人物像がよく描かれていたこと。
だから、読んでいて飽きませんでした。

よかったら私の書斎をご覧ください。(ブクログへのリンク)

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素敵な本に出会えますように。

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