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未来を変える方法は誰も教えてくれない。

なぜ働くか、なぜ生きるか。
人はどうであれ自分がどうしたいのか
そんな疑問によく躓いていた。

そんな男も29歳になり、平日は新宿で働きながら、パラレル的に自分の会社を経営しながら、個性的な仲間と遊ぶように働いている。

昨年末のこと。前職の経営が傾いて首が回らなくなった。
その時の判断で僕は給料を受け取ることを辞退し、無給の状態で無休で動いていた。

帰宅後は会社のメンバーとの電話対応に追われて寝る直前まで入れ替わりに電話をする日々。会社自体の相談と転職の相談と。話しすぎて家にいるのに声が枯れていた。自律神経がオンになったまま朝を迎えるような生活だった。

お金がなくなると、不安になる。
来月の家賃や光熱費が払えるのか分からないまま日々が過ぎて、そのうえ困っていた友人に20万貸してしまった。
スマホからみる銀行口座アプリに浮き上がる数字がいつもより無機質に感じるほど火の車だった。


…と、ここまで不幸でブルーな温度感で書いてきましたが、

正直に申し上げると全く不安はなく、俺なら大丈夫だという確証に近い自信と、物語はこういう場面があった方が後ほどスパイスになるから美味しい展開だ、という矢沢永吉著「成り上がり」的な期待感があった。

未来を変えることなんて容易だということを、今日は語りたい。

不幸話を延々と語るような人は、
不幸であることに居心地の良さを感じているだけだ。

「変われない」と嘆く人は、性格の違いや持って生まれた能力の違いだと、先天的な原因でことを片付けようとする。

しかし、習ったことない問題が出た時は、誰だって正解を当てることができない。
それを自分の能力のせいにして悲観していたら、随分おめでたい思考回路だ。

世間の常識

僕はおそらく15歳頃から「世間の常識」を嫌っていた。端的にいうと「あまのじゃく」だ。

周りがエレキギターを担いでライブハウスに行けば、僕はアコースティックギターを担いで路上ライブをしていたし、
ヒッチハイクは日本では難しいと言われたら通算20台に同乗させてもらって旅をした。

就職活動が始まれば途中で辞めて、国立大学院を目指し、「落ちたらどうするの?」と聞かれたら「受かることしか考えてない」と言い放っていた。(受かってよかった)
そして最高学府のプラチナチケットを携えて就職したら4ヶ月で辞めた。

結婚や安定や一軒家購入やら同年代が騒ぎ出した頃、好きなことやるための遊び場としてマンション契約して、2年後会社を設立した。

そんな人生を29年も営んでいると、お陰様で何をやり始めても今更誰も驚かない。
それどころか週5日働きますと報告すれば、
「どうしたの?」と周りから心配される始末。

周りの声や世間の常識は言わば立証されてない単なる予測の塊だ。

「一般的」から外れたものを「異質」と呼んでいるだけで、それはマジョリティかマイノリティか多数決で可決した方を正義と呼んでいるだけのこと。

そして自分の中の不安と日々対峙してストレスを溜め込んでいるのは決まってマジョリティの方で、ストレス発散の捌け口として「異質」を見つけ出して特定されない立ち位置から他人を批判する様子をニュースアプリで眺める。何とも需要と供給が合致した世界だ。


自分の常識

要するに何が言いたいかというと、

「自分の常識」がない人生はつまらないと思うのだ。

他人からどう見えるかより、
自分は自分自身のことをどう見ていきたいのか?

学校も社会も教えてくれなかったところに、
「問い」をつくる。
仮説と実験を繰り返して「答え」をつくる。

そうでもしない限り、平然と明日も明後日も迎えることのできる健康体な僕らが生きている理由なんて見当たらない気がするんだ。


未来を変える方法

未来を変える方法は、変えた経験があるか、ないかに尽きる。

こう考えると先天的才能ではなく、後天的な行動による「勘」が育まれているかだ。

いきなり大それた事をやろうとすると、現状維持バイアスに磨耗して身体がおかしくなるから辞めた方がいい。

いつも同じ車両に並んでいるなら、
明日いつもと違う車両に乗ってみる。
こんな簡単なことから始めてみる。

変化に身体を慣らしていけば、変化することが当然の体質ができてくる。

一度解けた知恵の輪は、次からは容易に解ける。

そう思うと、どう考えたって
未来を変えることなんて容易だ。



あとがき

会社起業2期目を迎えて「会社として」の基盤を作っていく時期だなと思った。
自分一人でやっていたことを、自分が居なくても車輪が回るように。

そのための仮説と実験を検証して、3、4、5月と自分の月収と同じくらい自社の月商が上がっている。まだ盤石なものではないけど経過は順調だ。

ほんの3ヶ月前に給料0円だったとしても、
こうやってまた未来は容易に変わっていく。

目の前に社会人1年目の自分がいたら、何と声をかけようか考えてみた。

今が最悪でも、今が何か違っても、
どうにかこうにか自分を見失わないで欲しい。

今日もそんなに頭を悩ましている事柄は、いつか同じような誰かを救うためのヒントになる。

大人になれば何かが変わるなんて期待は、ただ毎日をこなすための言い訳になる。
やりたいことがないから取り敢えず今はここにいますなんて平気な顔して言える大人になることが、働くことの本質でないことくらい君なら分かるだろう。

#社会人1年目の私へ
KIRIN × note 企画

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