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ウィズコロナ時代の海外在住経験の強み

大学3年生のとき、大学を1年休学して、スペインの音楽院に留学してました。クラシックギターを学んでました。ギターだけでなく、音楽史や和声などの授業もあり、楽しい1年間でした。

楽しさの反面、スペイン在住中は孤独もたくさん味わいました。
初めての大家さんとの家賃交渉。初めてのスーパーマーケット。初めての生ハムの買い方。初めてのビザの手続き。
知らない土地にバスで移動し、治安の悪いホステルに泊まり。

ときには現地で出会った人と語らい合い、新しい友だちもできました。

それでも、当時20歳だった自分は、自分が何者で、自分が今後どうしていけばいいかわからず、どうして留学までしてギターを学んでいるかわからないときもありました。


10年以上の時を経て、海外在住で味わった孤独が役に立っているなぁと思います。
新型コロナウイルスで、自由な移動が制限され、家でいることを勧められていますが、思ったよりダメージが少ないなぁと感じています。
スペインで身につけた孤独への対処法が役に立っているのかと。

妻も2年ほど海外に住んでいたこともあり、家族としてはなんとか前向きにやれている気がします。
同じように、海外留学していた友人や仕事で海外駐在したことのある知人を見ると、なんとなく「なるようになるさ」"Take it easy" な感じで、新型コロナウイルスと向き合っているように思えます。


こういう文章を書くと、海外に住んだことない人からどう思われるかを社会人の初めのころは気にしていました。
実際、「海外に住んでた話ばかりするな」と注意されたこともあります。

それでも自分としては、大学を1年休んで知らない国に行き、なんとなくサバイブして帰ってきた経験は、アイデンティティの大きな部分を占めています。

ばあちゃんが昔「苦労は買ってでもしろ」と言ってました。スペインに留学したことが苦労かどうか微妙ですが、孤独を若いうちに味わうというのは大切だったなぁと今は思えます。

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