同性カップルの、精子提供者(ドナー)選び。
妊活を始めると聞くと、多くの人は病院で検査を受けたり、薬を飲んだりすることを想像するかもしれません。でも、同性カップルにとっての妊活はちょっと違った冒険が待っています。
そう、私たちにとって一番最初のステップは「ドナー選び」。
今回は、私たちがをどのようにドナーを選んだのかについてお話ししようと思います。
まず、精子提供を受ける理由はさまざまです。
例えば、不妊治療を受けている異性カップル、特に男性不妊の問題がある場合や、選択的シングルマザーとして自分の子供を持つために精子提供を選ぶ人がいます。
私たちのように精子提供を匿名(ドナーバンク)から受ける人もいれば、知人に頼む人もいます。
ドナーを選ぶ過程って、最初はすごく真面目なものだと思っていました。
「誰の遺伝子をわが子に託すか?」とまではいかずとも、いざ始めてみると、プロフィールをスワイプしている自分に気づきました。
顔写真に加えて、身長、体重、血液型、趣味、職業、学歴…まるでデート相手を探しているかのような気分。
「この人、職業は獣医なんだ!」「あ、この人昔はテニスやっていたのね。」まるでTinderのように、片手でサッとプロフィールを確認して、「次、次」と進んでいく感じ。もちろん、どのドナーも真剣に考えて選んでるんだけど、楽しさとプレッシャーがミックスされた、不思議な感覚です。
精子ドナーバンクのシステムとは?
実は、精子ドナーバンクで見ることができる顔写真って、その人の幼少期の顔がほとんどなんです。もっと詳細が欲しいと思ったら、なんと課金(笑)すれば10代の時の写真が見れることもありますし、さらに希望すれば現在の姿も見ることができるオプションもあります。でも、その過程の中で、私たちに大切にしてほしいのは、「これは旦那や父親を選んでいるわけではなく、健康な子どもを作るための精子を選んでいるだけなんだ」という感覚です。
外見やプロフィールだけを基準にしているように見えるかもしれませんが、これは子どもを授かるために最善の選択をする一つのプロセスなんです。だから、まるでデート相手を選んでいるかのように感じる瞬間があっても、私たちが選んでいるのは、その人自体ではなく、その人の持つ遺伝的な資質なんです。
「この人いいかも!」でもちょっと待って…
ある時、プロフィールを見て「この人、完璧かも!」と思う瞬間が来ます。趣味が自分たちと似ていて、健康な家系で・・そして、心の中で小さな鐘が鳴る…「この人にしようかな?」でも、ちょっと待って。そんな簡単には決められません。だって、この選択が私たちの家族の未来を形作るんだから。
私たちにとってドナーは、子どもがどう育つかに影響を与える大切な要素。でも、それ以上に、「この人の遺伝子が私たちの家族にどうフィットするか」を考えることも大事。顔や趣味だけじゃなく、全体のバランスを見ながら進めるのは、予想以上に大変でした。
さらに驚いたのは、ドナーの「音声メッセージ」が聞けること!これで、その人の声のトーンや話し方から、さらにリアルな人物像を感じられました。何度も聞き返して、「この声で子どもが話すかもしれない…」なんて想像してみたり。
たくさんの候補者を見て、迷って、悩んで。そして最終的に、この人だという直感が働く瞬間が来るんです。それは一種の「運命の出会い」みたいな感じ。同性カップルにとっての妊活はユニークで特別。精子提供者を選ぶ過程は、デジタルな世界での冒険のようですが、その背後には大きな愛と未来への希望が詰まっています。
次回は、費用のことや具体的なステップについても詳しくお話ししたいと思いますので、ぜひお楽しみに〜。では、Have a good day!