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「人生を変えた場所 小笠原諸島を訪ねて⑥/地球の息吹に感動」

小笠原諸島は地球の歴史を知っている!

前回の記事は以下よりご覧ください。↓

小笠原諸島海洋島として知られています。それは一度も陸と繋がったことのない島であるということです。

ではどこで生まれたのか?父島で今から4,800万年前に海底で活動が始まったと言われています(ちなみに母島は今から4,400万年前)。

海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むことによって、地球の深部にマグマが大陸プレートの上に少しずつ吹き出し、それが冷えて塊になり、また吹き出し塊になりの繰り返しで島(父島)が出来たと言われています。


父島の枕状溶岩を解説するガイド

その吹き出し固まって塊になりを普通に見ることが出来ます。それが上の写真で、枕状溶岩と呼ばれています。

出て固まりの繰り返しはまるで枕に似ているからそう呼ばれているのです。

水中の枕状溶岩

もちろん水中でも枕状溶岩を見ることが出来ます。

父島でしか見られないボニナイト

また父島でしか見ることのできない緑色の岩石ボニナイトは海洋プレートの沈み込みによって現れたものと言われています。


溶岩が流れてきた様子

また野羊山の下の方ではバームクーヘン状の岩肌を見ることが出来ます。何でもこれは溶岩が流れてきたその断面と聞きました。

さて活動を始めたのが今から4,800万年前と言いました。活動を始めた場所は今よりはるか南の方であります。
ちなみにこの4,800万年前という数字に近い地球史の出来事と言えば、6,500万年前に見られた恐竜の絶滅でしょう。

4,800万年前に活動を始めたからと言って、いきなり海面から上に島が表れたというわけではありません。ドッカーンと海底火山が噴火して、煙がなくなると島が出ている、そんなのはマンガの中の話しであります。

では小笠原諸島はいつごろ海面から上に島が出てきたのか?人によって見解は違うそうですが、今から3,000万年前とか2,000万年前だそうです。

小笠原諸島は相当(としか言えません)昔から地球を知っているのでしょう。
そしてそのスケールの大きさに感動する小さな生き物人間である私でした。

続く・・・


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