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人としての器の磨き方

“リーダーの価値づけの仕方”

学生も部下も、あまりリーダーというものに立候補をしたがりません。かくいう僕も学生のときは誰かを引っ張る、積極的に前に出るなどは苦手な人間でした。

でも係や部、はたまた特定のプロジェクトまで、様々な役割に長がつくポジションがあります。

その役割をやりたがる人と避けて通りたい人。どうしたら積極的に動ける人を育成できるのでしょうか。

「リーダーって何すれば良いんですか?リーダーって大変ですよね?」

これはかつての僕の気持ちです。人から聞かれる度に、違う回答をする価値観はなかなか人に浸透させられません。毎回ニュアンスが違うということは、信念にまで昇華できていないことを表しています。

そのため、人にリーダーの魅力を伝えるにはリーダーに立候補する意義を定義づける必要があります。

もしリーダーを避けたがる当時の僕に言える機会があれば、以下のように伝えます。まずはリーダーの定義からです。

リーダー = リーダーシップを発揮して成果を出す人

リーダーシップ = 対人影響力

つまり、人への影響力を発揮してチームとしての成果を上げられるよう努力する人をリーダーと言います。実にシンプルな定義ですよね。

率先垂範型の背中で示すことも、人を支えるサーバント型のリーダーシップでも成果を上げられているのであれば、どちらのリーダー像も正解だと考えます。

リーダーシップには様々な理論があるけど、僕は影響力があって結果が出せるのであれば何でも良いと伝えます。

でもリーダーは初めからできる人なんていません。赤ちゃんを見て、「あぁこの子は生まれながらのリーダーだ」なんて誰も思いませんよね。

影響力を身につけるには、人間力を磨いていく必要があります。
人間力が無かった僕が言うのだから間違いありません。

人間力を磨くというのも具体性に乏しいので、翻訳する必要があります。

人間力を磨く = 人としての器を広げる

器も曖昧なので、言い換えます。

人としての器 = 人との違いを受け入れられる器

これらをまとめると、部下への伝え方としては、リーダーに立候補してくれると次のような経験を得ることができます。

“リーダーだけが得られる経験値とは”

自分とは違って、いろんな価値観を持っている人間がいることを経験でき、それを理解し、受け入れる器を磨き、他の人を巻き込む経験を得ることで、人間力を磨く経験を積むことができます。

分かりやすく図で表すと以下のようなイメージです。

リーダーの葛藤


他の人はリーダーとの意見の食い違いしか経験できないため、人としての幅を広げられません。

できるかできないか、ではなく勇気を出して飛び込むことで、自分で想像もできないような成長を遂げることができ、その一歩を踏み出せる人が、仕事も生き生きと取り組んでいけます。

繰り返しになりますが、誰もが初めからリーダーではありません。リーダーに立候補し続けた人だけが、他者との価値観の違いに苦悩し、葛藤に出会えます。その葛藤を乗り越え、多くの人の価値観を受容できて、人との違いを歓迎できる人は人への影響力を身に着けていくことができます。

そうして身に着けた人への影響力を発揮して、目的地を示し、メンバー全員が同じ方向を向けるよう働き掛けて成果をあげていきます。

“リーダーに立候補する魅力は、人との違いを受け入れられる器を磨けること”

続きはまた違う記事で。最後までお読みくださり感謝。

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リーダ―育成コンサルタント

本間 正道
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