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映画「プレイス イン ザ タイム」から学ぶ女の自立と心の絆

*ストーリー*

人種差別が残るアメリカ南部地方。
エドナは、保安官の夫と小さな男の子と女の子と共に平和に暮らす専業主婦。
ある日、エドナの夫は、酔っぱらいの黒人青年を取り締まるために現場に駆けつけるが、彼が不意に発砲した流れ弾を受け、あっけなく死んでしまう。
夫の突然の死に衝撃を受けるエドナは、夫の死後初めて、自分が夫に依存的だったことや家に借金があることを知る。
エドナは借金の返済に困っていたところ、銀行員が、エドナの家を訪れ、目の不自由な義理の弟のウィルを引き取り、藤椅子とホウキ作りで、生計の足しにするように提案し、エドナはそれを受け入れる。
また、エドナは黒人男性モーゼスから使用人として雇ってほしいと申し出を受けるが、断ったため、モーゼスはその場を去る。しかし、モーゼスはエドナの家から銀食器を盗んだために、副保安官に付き添われ、再度エドナの家にやってくる。エドナは咄嗟に彼を庇い、彼を物置小屋に住まわせるようになる。
綿花栽培に詳しいモーゼスの助言に従い、綿花栽培に励むが、大嵐のために、綿花の単価が暴落し、エドナはさらに困難な状況を強いられる。エドナは、綿花の第一番目の収穫者を競う賞金レースを狙い、エドナの家族とモーゼスが集めた人員総動員で、綿花収穫に追い込みを掛け、めでたく賞金を獲得する。
夫がいなくなった寂しさを乗り越え、血の繋がらない他人を受け入れ、家族同然に相手を支え合う人達と共に暮らす喜びを分かち合うエドナだった。

*映画の見どころ*

夫の死後、自らの無知や依存的な態度を振り返ることになったエドナでしたが、世間的に立場の弱い人達を受け入れ、共に助け合いながら生きていきます。そして、困難な状況がやってきても、率先して前向きに取り組み、自立していく姿が描かれています。
一方でエドナの姉の夫が、友人の妻と不倫をしている様子が対照的に描かれ、人との絆は恋愛関係よりも信頼関係でより強く結ばれることを教えてくれています。

*逆境からのメッセージ*

女性も、自分で考え、行動することが自立への道を開きます。また、一見立場の弱い人達であっても、それぞれに得意分野があり、彼らを受け入れ、助けることで、自分も人から助けられ、共存しながら生きていくことが自分の幸せにつながっていきます。

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