幸せの基準を重ねていく。
先週末、久しぶりに吉祥寺を訪れました。
普段行かない場所に行き、気晴らしがしたかったのと、ネットで見つけた人気の抹茶パフェが食べてみたかったからです。
電車から降り、抹茶パフェのお店がある駅ビルに直行しました。
たどり着いてみると予想外に店先にお客さんが並んでいました。
こんなとき、皆さんならどうしますか?
その光景を見ながら少し迷いました。
なぜなら結構お腹が空いていたからです。
結局、空腹には勝てず、「ここまで来たのに」という思いを引きずりながら、やむなく、駅ビルを後にしました。
吉祥寺の食べ物屋にはそれほど詳しくなかったのですが、ふらふら歩いているうちに、あるお店の看板がふと目に留まりました。
時刻は午後4時を過ぎていました。
看板には、エスニック料理の写真と「ランチ5時まで」という文字が書かれています。
「ここにしよう」
直感的にそう思い、2階に上がっていきました。扉を開けると、年季の入ったテーブルとソファが目に入ります。
少しドキドキしながら、様子を伺っていると、お店の方と目が合い、4人がけほどのテーブルに案内されました。
メニューを渡され、ひと通り眺めていると、ガパオライスなどのエスニック料理の写真が載っていました。
「マッサマンカレー」
という見慣れぬメニューに目が留まり、注文することにしました。
運ばれてきた楕円のプレートには、ご飯と鶏肉や野菜が煮込まれた、サラッとしたタイプのカレーが盛られ、パクチーがトッピングされていました。
スプーンでひと口すくって食べてみると、ほんのりココナッツミルクの甘みがあり、辛さは控えめで、ナッツの食感を楽しみながら、食べました。
食べている間、店内に流れるジャズ の音楽がとても心地良く、いつの間にかパフェのことは忘れてしまっていました。
後で調べてみたところ、この度伺ったお店は、ジャズ 評論家として著名な方が経営されているお店だと知り、驚きました。
人によって何が幸せなのかの基準はさまざまです。
脇目も振らず目的地に直行するという行き方もありますが、こんな風に偶然の出会いを楽しむような行き方も悪くないと思いました。
今回、少し遠出をしたことで、自分にとっての幸せや心地良さの基準を改めて知ることができました。
そして、その基準をこれからも重ねていくように見つけていくことができたなら、案外悪くない人生になるのではないかと思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?